黒木華主演『アイミタガイ』の本編映像が解禁された。

中條ていによる小説「アイミタガイ」(幻冬舎文庫)を黒木華主演で映画化した本作。監督を務めるのは、『彼女が好きなものは』(2021)やドラマ「こっち向いてよ向井くん」(NTV/2023)などの草野翔吾。短編連作集「アイミタガイ」を原作に『台風家族』(2019)の市井昌秀が脚本の骨組みを作り、『ツレがうつになりまして。』(2011)の故・佐々部清の魂を注いだ企画を受け継いだ草野翔吾監督が一本の映画にした本作。かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓を中心に思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇となっている。

今回、“相身互い”(アイミタガイ)の言葉の意味を知る本編映像が解禁された。梓の祖母・綾子(風吹ジュン)の家に遊びにきた梓(黒木華)と澄人(中村蒼)。3人で夕食を囲んでいるところで、梓は「あいみがたい…って何?」と綾子に尋ねる。「相身、互い。最近あんまり聞かんくなったけど、世の中持ちつ持たれつお互い様ぐらいの意味やろうな」と綾子が答える。

加えて、「お人好しすぎると、助けてばっかりになっちゃわない?」と聞く梓に、綾子は「誰からもなんもしてもらえへんって人おらんと思う。気ついてないだけで、色んな想いが巡って自分のところに届いてるんよ。きっと。」と優しく語る。人と人との繋がりが希薄になった今だからこそ、ハッと気づかされ、優しく心に沁みる言葉が語られている本作の重要なシーンとなっている。親友の叶海(藤間爽子)を失い立ち止まってしまった梓を中心に“相身互い”の想いで繋がっていく登場人物たち。目に見えない人と人の“繋がり“を感じられるあたたかな物語は劇場で―。

本編映像

『アイミタガイ』は2024年11月1日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:草野翔吾
出演:黒木華
 中村蒼、藤間爽子
 安藤玉恵、近藤華、白鳥玉季、吉岡睦雄/松本利夫(EXILE)、升毅/西田尚美、田口トモロヲ
 風吹ジュン/草笛光子
配給:ショウゲート
© 2024「アイミタガイ」製作委員会