『366日』の最速試写会舞台挨拶が11月6日（水）に新宿ピカデリーで行われ、赤楚衛二、上白石萌歌、HY（新里英之、名嘉俊、許田信介、仲宗根泉）が登壇した。

2003年、沖縄に住む高校生・湊（赤楚衛二）は、同じ高校の後輩・美海（上白石萌歌）と出会う。同じ音楽が好きな2人は自然と惹かれ合っていき、湊の卒業式の日に告白し付き合うことに。母を病気で亡くし、音楽を作るという自分の夢を諦めかけていた湊だったが、「いつか湊先輩が作った曲、聴きたいです」という美海の言葉に背中を押され、東京の大学へ進学。2年後、美海も上京し湊と再会、東京での2人の幸せな日々が始まる。音楽会社に就職が決まった湊と、通訳という自分の夢に向かって頑張る美海。「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人。しかしある日、湊は突然別れを告げ、美海のもとを去ってしまう――。沖縄と東京という2つの都市を舞台に、20年の時を超えた、切なすぎる純愛ラブストーリーが誕生する。

最速試写会を鑑賞した観客の前にサプライズで登場した赤楚と上白石。多くの拍手が寄せられると、この日は2階席で鑑賞していたという2人だが、上白石は「映画は作って終わりではなくて、みなさんに見てもらって完成するものなので、後ろで見てうれしく感じていました」と語った。本作については「みんな優しすぎて。人を思うって素晴らしいことだなと思います」と話す赤楚は「HYさんの楽曲も素敵ですし、『366日』という世界観が伝わった」と感慨深げな様子を見せた。

また、互いのシーンについて知らなかったという上白石は「美海と湊の視点で映画を見ると、こんな顔をしていたんだ、こんな時間が流れて痛んだと映画を見て感じたので、等身大な気持ちで見ることができて泣きました」と明かした。

今年の夏に撮影が行われたという本作だが「とにかく沖縄が良かった」という赤楚は「自転車で漕いでいるシーンは気持ちよすぎて。『ずっと走れるね』って言いながら、途中から息ハアハアしながら」と笑いを誘い、さらに上白石は「澄んだ海とか空を見ながら現場に立つと、佇むで気持ちとして湧いてくるものがたくさんある」と振り返りつつ「暑かった」と明かした。

これまでに共演経験のある2人だが、本作では恋人役を演じており、「最初はめちゃくちゃ恥ずかしかった」という赤楚は「この距離感…」というと上白石も「ムズムズしていた」と共感しており、さらに「赤楚さんは現場によって見せる顔が違う。今回の現場は湊という役を背負っていらっしゃると肌で感じたのでやりやすかったです。最初だけ恥ずかしかった」と語り、「秘密を抱えていてミステリアスで、知らない赤楚さんがいる感じがした」と振り返った。

イベントには赤楚、上白石にサプライズでHYメンバー4人も登壇した。

【写真・文／編集部】

『366日』は2025年1月10日（金）より公開
監督：新城毅彦
出演：赤楚衛二
　上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ
　稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平（友情出演）、石田ひかり（友情出演）
　国仲涼子、杉本哲太
配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、松竹
©2025映画「366日」製作委員会