黒木華主演『アイミタガイ』のメイキング写真が解禁された。
中條ていによる小説「アイミタガイ」(幻冬舎文庫)を黒木華主演で映画化した本作。監督を務めるのは、『彼女が好きなものは』(2021)やドラマ「こっち向いてよ向井くん」(NTV/2023)などの草野翔吾。短編連作集「アイミタガイ」を原作に『台風家族』(2019)の市井昌秀が脚本の骨組みを作り、『ツレがうつになりまして。』(2011)の故・佐々部清の魂を注いだ企画を受け継いだ草野翔吾監督が一本の映画にした本作。かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓を中心に思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇となっている。
公開後には観客から絶賛の声が続々と寄せられている本作。今回、「意地悪な人が一人も出てこない」という感想も上がるなかで、黒木華演じる梓をとりまく登場人物たちの撮影風景を切り取ったメイキング写真が解禁された。撮影の合間に黒木が手持ちカメラで澄人役の中村蒼を撮影し笑い合う姿を写したものや、かつてピアノ演奏者だったこみち役の草笛光子がホームヘルパーの範子役の安藤玉恵と腕を組み一緒に写る一枚、梓の祖母を演じる風吹ジュンが撮影の合間に楽しそうに笑う表情や、梓と叶海の中学生時代を演じた近藤華と白鳥玉季が縁側で寄り添う仲良しショットなど、本作らしい優しい雰囲気に包まれたほっこりするメイキング写真となっている。
完成披露の際に黒木は「監督が現場で私たちの芝居をすごく楽しそうに見てくれている時があって、(監督が)笑顔になったときによしっ!と思ってました」と撮影中のエピソードを明かしており、草野監督も「自分が現場で見ていて感動したりするものは必ず観客の方にも伝わると思うので、現場で楽しもうというのは持っていると思います」と話すなど和気あいあいとした撮影の裏側を語っていた。作品を通して作り手の想いが観客の心にも届き“相身互い”の連鎖が広がっている。誰かを想ったやさしい「秘密」が立ち止まっていた人々の心を灯す、この秋一番の感動作『アイミタガイ』は公開中。
『アイミタガイ』は全国で公開中
監督:草野翔吾
出演:黒木華
中村蒼、藤間爽子
安藤玉恵、近藤華、白鳥玉季、吉岡睦雄/松本利夫(EXILE)、升毅/西田尚美、田口トモロヲ
風吹ジュン/草笛光子
配給:ショウゲート
© 2024「アイミタガイ」製作委員会