『ショウタイムセブン』の完成報告イベントが11月11日(月)に都内で行われ、阿部寛、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎が登壇した。

夜7時、爆破犯からの1本の電話で始まる犯人との独占緊急生中継。爆弾が仕掛けられたテレビ局、交渉役に指名されたのは元人気キャスター。犯人の正体と本当の目的とは?前代未聞の「命懸けの<生放送(ショウタイム)>」をリアルタイム進行で描くサスペンス・エンタテインメント。主演を務めるのは阿部寛。韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ,ライブ』を原作に、全編にわたって緊張感が漂う中、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。監督・脚本は渡辺一貴。撮影は、テレビ局のスタジオを丸ごと作り込み、ライブ感を徹底的に重視し複数カメラで同時撮影。最大10分以上の長回し撮影シーンも盛り込み、圧倒的な“本物”の世界観を作り上げた。全編に渡る緊張感溢れるシーンの連続に、手に汗握るストーリーがフルスピードで展開する。

本作で、爆弾犯から交渉役に指名された元人気キャスターを演じた阿部は「こんな状態になりたくないな」と笑いを誘いつつ、完成した作品を鑑賞して「追い込まれ方がすごい。ドキドキしながら見ていました」と明かした。その阿部との撮影については「先輩ですけどチャーミングな部分もすごいあるので、ほぐしてもらいながらやりやすくいれた」と振り返る竜星。また、生見は「スピード感がすごくて一瞬で見終わった。何回も見返したくなるような作品」と本作の印象を語り、井川は「折本節がさく裂していく感じは見ていてワクワクしていく。そこへ向かうエネルギーはさすが」と称賛した。

これまでは「アナウンサーとかキャスターの役は避けていた」という阿部は「尊敬でしかない。自分では絶対にできないと思っていたので避けていた」と明かし、「いろんな役をやりつくしたので、そろそろこのハードルに挑戦したいと思った」と出演を決めたという。また、実際に演じてみて「伝えるという難しさは常に現場で意識しながら。どうやったら伝わるか監督と相談しながら」撮影に臨んだという。

その阿部について、「よくしゃべりかけてくださって、おしゃべり上手といいますか」と印象を語る竜星は「結論から言いますと楽しかった」と撮影の日々を振り返った。一方で「調整室の僕たちとスタジオの阿部さんは別撮りなんですけど、阿部さんはちゃんとブースにいてやってくれる。阿部さんのところは撮り終えているからモニターで流せば済むことなんですけど、今回はご本人が付き合ってくださる」といい、「逆の場合も助け合いにあふれた愛のある現場でした」と振り返った。

事件に巻き込まれる新人アナウンサー役を演じる生見は「私でいいのかなと思った」と心境を明かしつつ、「知り合いのアナウンサーの方に読み合わせを付き合っていただきながら」と望んだという。また、生見は「私は区切っちゃうタイプなのでそこまで一息で言うんだと、肺活量の問題から取り組みました」と新たな発見があったという。

撮影ではリアリティを追求するために「スタッフの皆さんは実際の報道のチームの方」という竜星は「生放送を実際に撮っているような緊張感が後押ししてくれた」と振り返った。阿部も「スタジオのカメラを見なきゃいけないけど、だんだん分からなくなってきちゃって(笑)」と難しくなったこともあるという。さらに生見は「初日から緊張感がすごくて」、井川は「普段の撮影の緊張感と違う、キャスターになった緊張感がありました」とリアリティのある撮影現場を振り返った。

最後に阿部は「臨場感を味わっていただけると思います。ハラハラドキドキの映画です。楽しんでいただきたいです」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

『ショウタイムセブン』は2025年2月7日(金)より全国で公開
監督・脚本:渡辺一貴
原作:The film “The Terror, Live” written and directed by Kim Byung-woo, and produced and distributed by Lotte CultureWorks Co., Ltd. and Cine2000
出演:阿部寛、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎
配給:松竹 アスミック・エース
©2025『ショウタイムセブン』製作委員会