『あたしの!』の大ヒット御礼舞台挨拶が11月15日(金)にTOHOシネマズ新宿で行われ、渡邉美穂、木村柾哉(INI)、齊藤なぎさ、山中柔太朗、横堀光範監督が登壇した。

「ヒロイン失格」「センセイ君主」など数々の大ヒットラブコメ漫画を生み出してきた、幸田もも子が「別冊マーガレット」にて2017年~18年に連載した「あたしの!」(集英社マーガレットコミックス DIGITAL刊)を実写映画化した本作。明るくて嘘がつけず、自分の気持ちにまっすぐ突き進む主人公・関川あこ子を渡邉美穂、もう1人の主人公で誰もが憧れる学校イチの王子様・御共直己をグローバルボーイズグループ・INIのリーダー・木村柾哉が演じる。2人は映画初出演にしてW主演、初共演となる。さらにあこ子の大親友であり、直己をめぐる最大の恋のライバル、谷口充希を齊藤なぎさ、直己の親友であこ子たちの良き相談相手となるイケメンクール男子・成田葵央をM!LKのメンバーで今後も数々の待機作が控える山中柔太朗が演じる。監督は本作が長編映画初監督となる横堀光範が務める。

イベントでは、原作者の幸田もも子からサプライズでメッセージが寄せられた。「めっちゃうれしい反面、大丈夫かなと不安でした。初めて言うのですが人生で一番苦戦した話だったからです」という幸田からは、4人のキャスト陣を称賛するメッセージが込められ、「最高に面白い。ありがとうございました」と締められていた。そんな幸田について「現場にもたくさん足を運んでいただいて、そのたびにキャストに元気を与えてくださり、最後まで一緒に歩めてうれしい」と笑顔の木村。「胸がいっぱいになりますね」と感慨深げな様子の渡邉は「本当に私でよかったのかなと思うことはもちろんありました」と悩みを抱えていた時期もあったようで、撮影後には幸田に「本当に大丈夫でしたか?」と尋ねたという。その際に「『私がGOを出したからには大丈夫だから、私がいいと言って世の中に出て行くから何も心配しないで大丈夫だよ』と言ってくださったときに、包み込んでいただいた。やらせていただけてよかったと思ったので、この作品がもも子先生にとっていい思い出になっていたらそれだけでやらせていただけてよかったと思いました」とコメント。

感極まって涙を流す渡邉に、木村からはサッとハンカチが差し出され、思わず「どこから出てきたの!?」と驚く渡邉。その木村は「渡邉さんがおっしゃっていたような気持ちは、僕も同じように抱えていて。経験が少ない僕が大役をやらせていただくのは不安がなくはなかった。たくさんの方に見ていただいて、たくさんの方の応援のおかげでこのような機会をいただけて感謝しかないです。この映画をきっかけに僕自身も一つ成長できたと感じていて。キャストの皆さんも器の大きい温かい方々だったので、一つ一つが折り重なって、僕も楽しくやらせていただくことができたので、今後もこの経験を活かせるような何かが出来たらと思えるような作品になった」と感慨深げな様子を見せた。

また、齊藤は「2人とも映画初主演ということで、すごくがんばっているのを近くで見させていただいたので、こういう日を一緒に迎えられてうれしいですし、みなさんがやさしくて素敵な方ばかりで出会えてよかったと思います。この映画をみんなで作り上げられたことが幸せです」と感謝を伝えた。

「こんなに温かい素晴らしいキャストとスタッフさんと一緒に作ることで、チームで映画は作るものなんだなと改めて感じて。(幸田)先生も真摯に向き合って話してくださって。だからこそ成田は客観的にみてこうであるべきだなと思えたし、作品はみんなで作るものだと改めて感じさせてくれた映画です。世に出せてうれしいなと思っています」と語った。

渡邉は「映画に出演させていただけることやW主演をやらせていただけることは当たり前ではないので。ずっと映画に出たいという夢があって、出させてもらえるとなって、撮影も楽しかったですし、みなさんのお力もあって濃い記憶となって残る素敵な作品になったので、何年も何十年も経ってもこの時のことを思い出して、何か辛いことがあったり、迷った時に、立ち止まって振り返るときはきっとこの作品のことを思い出すんだろうなと、大きなきっかけとなった作品になった」と語った。

本作が長編映画初監督作品となった横堀監督は「ここに並んでいるキャストの皆さんも僕にとっての初めての仲間、チームなので、この映画をきっかけに、もっと映画を撮りたいし、もっといろんな方に見ていただける映画を作りたい」と感謝の気持ちを伝えた。

【写真・文/編集部】

『あたしの!』は全国で公開中
監督・撮影・編集:横堀光範
出演:渡邉美穂、木村柾哉(INI)
 齊藤なぎさ
 小田惟真(THE SUPER FRUIT)、笠井悠聖
 藤田ニコル/山中柔太朗
配給:ギャガ
©幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会