『オアシス』公開記念舞台挨拶 3人にとって“かけがえのないもの”は？

『オアシス』の公開記念舞台挨拶が11月16日（土）に池袋HUMAXシネマズで行われ、清水尋也、高杉真宙、伊藤万理華、岩屋拓郎監督が登壇した。

山戸結希、松居大悟、三宅唱、岸善幸、箱田優子、藤井道人ら数多くの監督の映画・ドラマ作品に助監督として参加してきた岩屋拓郎監督が、映画企画コンペにて本企画が新人賞を獲得し、鮮烈な長編デビューを飾る映画『オアシス』。清⽔尋也と⾼杉真宙の2人がW主演を務める。2012年にフジテレビのドラマ「高校入試」で初共演をした清⽔尋也と⾼杉真宙は、映画『渇き。』（2014）、映画『逆光の頃』（2017）、ドラマ「サギデカ」（2019）、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-／-決戦』（2023）で共演。そして今回、長きにわたりプライベートでも親交ある2人が、社会からはみ出してしまい、絶望と一瞬の幸福を味わい、アウトローに生きる者たちの“青春”と“居場所”の物語を描いた異色のヴァイオレンス青春映画で満を持してW主演を果たす。

かけがえのない友との絆を描く本作にちなんで“かけがえのないもの”を聞かれると「僕あります」と先陣を切った清水は「白米。毎日です。米が一番好きなので」と宣言。さらに白米のお供には「納豆。白米のポテンシャルを引き出すとすると納豆。ちょっと堅めのお米が好き」と白米愛を語った。続けて、「友達」と答えた伊藤は「何かあった時に話ができるとか、時間を一緒に過ごせるのは、映画での3人の関係性にも近いんですけど、私はよく友達に助けられてるなと」といい、「白米も大事ですけど。白米を一緒に食べられる友達」と清水をフォローし会場を沸かせた。

そんな中で「ゲームですね」という高杉は「それしかないですから、人生。FPSゲームばかりやっています」と答えた。岩屋監督は「サウナ」と答え、「多いと週3とか。昨日も行ってきました」と明かした。

また、伊藤は「『オアシス』という映画はバイオレンスの要素が強くて、痛い気持ちになってしまう瞬間が多いんですけど、痛みが青春の中で出てくる痛みにも近くて。それがある中で生まれる特別な関係性がこの映画で大事なところだと思う。“居場所”というかけがえのないものを思い出させるものになっています」と本作をアピールした。

高杉は「作品を作るたびに、見ていただく方たちがどんな風に見てくれるのかなと思いながら作るようになった。作品ひとつひとつにいろんな思いがあって、作るタイミングでいろんなストーリーがあるんですけれど、その思いを受け取ってほしいなと思うんですけど、それは関係なく作品を見てくださる方が映画を好きになってくれたらうれしいです」と語った。

さらに清水は「ずっと親交のあった岩屋拓郎という映画監督の始まりを一緒に迎えることができたことをうれしく思います。彼の描く世界観に出会えたこともうれしいです。この映画は僕たちの日常とはかけ離れたストーリーだったり出来事かもしれないんですけど、そういう出来事の中で登場人物たちが抱える迷いだったり、葛藤だったり、感情の素材自体は普通に生活している中で直面していく迷いと通ずるものがあると思う」と話し、「この物語の中から少しでも自分の人生に共通するものを見つけて、大切なものってなんだろう、自分の居場所はどこだろうと。これのためだったら全てを投げ出せるという存在に思いを馳せるきっかけになればいいなと思っています」とメッセージを送った。

【写真・文／編集部】