染井為人による小説を実写映画化した『正体』のメイキング写真が解禁された。
藤井道人監督が手掛ける、極上のサスペンスエンタテイメントが誕生する。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木(横浜流星)。沙耶香(吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれまったく違う姿をしていた―。4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは?彼は、凶悪犯なのか、それとも無実の青年なのか―。
2023年7月にクランクインし、主演に横浜流星、共演に吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、そして山田孝之ら日本を代表する豪華俳優陣を迎え、劇中の季節と実際の季節が合うようにという藤井道人監督のこだわりのもと撮影がスタートした。『全員、片思い』(2016)で意気投合し、『青の帰り道』(2018)から『ヴィレッジ』(2023)、『パレード』(2024)とともに作品を作り上げてきた藤井監督と横浜。本作は約4年前、「横浜流星主演で長編映画を作る」と決めた藤井監督がその1本目として企画を立ち上げた。
藤井監督は「順番が前後してしまいましたが、このタイミングで撮れてよかったとも思っています。最終形態に近いくらいお互いを知り尽くしていますから」とコメントを寄せている通り、藤井組として作品を作り、そしてまた別々の現場で経験を積み再び集結する。お互いを知り、築き上げた信頼関係があるからこそ、阿吽の呼吸でお互いの意図を汲みながら撮影が進んでいった。このようにこだわり抜かれた環境で作り上げられた本作は日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜)が姿を変えながら逃亡する343日間の物語を描いている。
鏑木決死の逃亡劇に一層のリアリティを帯びさせるため夏と冬に分けて撮影が行われており、撮影を夏と冬に分割したことで「撮影済みのシーン」を客観的に見直し、「これから撮影するシーン」の整理や「作品全体」を俯瞰する時間を確保したそうだ。そのうえで脚本を練り直し、幾つか新たなシーンも加えられた。
『正体』は2024年11月29日(金)より全国で公開
監督:藤井道人
出演:横浜流星
吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈
前田公輝、田島亮、遠藤雄弥、宮﨑優、森田甘路
西田尚美、山中崇、宇野祥平、駿河太郎/木野花、田中哲司、原日出子、松重豊
山田孝之
配給:松竹
©2024 映画「正体」製作委員会