『正体』の公開直前イベントが11月18日（月）に都内で行われ、横浜流星、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈が登壇した。

藤井道人監督が手掛ける、極上のサスペンスエンタテイメントが誕生する。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木（横浜流星）。沙耶香（吉岡里帆）は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也（森本慎太郎）は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞（山田杏奈）は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫（山田孝之）は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれまったく違う姿をしていた―。4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは？彼は、凶悪犯なのか、それとも無実の青年なのか―。

公開を前にして、既に試写で鑑賞した人から多くの反響が寄せられていることに「この作品が見てくださった方々に奥底まで届いているんだなということは幸せなことです。公開前からそういった言葉をもらえるのはうれしい」と喜びを見せる横浜。そんな本作の撮影現場について、横浜は「スイッチの切り替えがしっかりしていた。楽しいところは楽しく、集中するところは集中して」と振り返ると、吉岡は「全員で集中という感じだったので。でも楽しい瞬間もありました」と明かし、森本は「スイッチがありました。切り替えはちゃんとあったのでいい現場だった」と言うと、横浜と吉岡からは「同じ話！」とツッコミが入り、山田も「スイッチの切り替えが…」というと、「同じじやないか」とツッコミが入り、笑いを誘うと、強風でキャストの後ろにある「正体」のパネルが飛びそうになり、キャスト陣が体で支える場面もあった。

夏と冬に季節をまたいで撮影がされた本作だが、完成した作品を見て「時間経過と人との出会いでこんな風な希望が生まれるのか」と見どころを語る吉岡。森本は「いろんな感情になる。感情の動かし方が、こんな味わい方ができるんだと思ったことがすごかった」といい、山田は「リアルなところをしっかりやったからこそ、真実味が画に出ているなと」と語った。また、横浜は「時間経過を描く作品はそう撮るべきだと思うし、そう撮ってくれたチームには感謝しています」と語った。

そんな横浜は「脱獄した彼が人々に出会って生きる希望を得る話です。サスペンス要素はあるけどヒューマンでエンタメです。そのバランスはすごいところだし、たくさんの方々に見ていただきたいし、見ていただける作品です。すごいバランスだと思うし、いろんな側面があって、視点によって楽しみ方、感じ方が変わるので、何回も見てもらえたら違った楽しみ方ができると思う」と本作をアピールした。

【写真・文／編集部】

『正体』は2024年11月29日（金）より全国で公開
監督：藤井道人
出演：横浜流星
　吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈
　前田公輝、田島亮、遠藤雄弥、宮﨑優、森田甘路
　西田尚美、山中崇、宇野祥平、駿河太郎／木野花、田中哲司、原日出子、松重豊
　山田孝之
配給：松竹
©2024　映画「正体」製作委員会