『はたらく細胞』のファミリープレミアが11月23日(土)に109シネマズ二子玉川で行われ、阿部サダヲ、松本若菜、マイカピュ、泉谷星奈が登壇した。
細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画『はたらく細胞』(著者:清水茜、講談社「月刊少年シリウス」所載)。2015年連載開始とともに話題沸騰、2017年にフランスの新聞『ル・モンド』が選ぶ「この夏推薦する図書リスト」に選出されるなど国内だけでなく世界中から注目を集め、2018年のアニメ化でさらにブームは過熱。以後、現在まで数々のスピンオフ作品が発表され続けており、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるメガヒットを記録。そして、日本を代表する超豪華キャスト×スタッフ陣によって実写映画化。人間の体の中を舞台に繰り広げられる<世界最小の物語>を、日本映画最大級のスケールで描く映画『はたらく細胞』。
本作で、健康で規則正しい生活を送る高校生・漆崎日胡(芦田愛菜)の不摂生な父・茂を演じた阿部は、「僕の演じた人間のドラマパートは原作には出てこないですけど、体の中であんなことが起こっているんだと勉強になるし、こんなに細胞たちがはたらいているんだなと思いました。いろんな方に観ていただける映画ですし、面白かったです」と本作を振り返り、「純粋に楽しめる映画だし、客席がこんなにあたたかい舞台挨拶も初めてじゃないかな。皆さんトイレのほうは大丈夫ですか?我慢してたら行ったほうがいいと思いますよ。いまきっと肛門括約筋たちがガッと動いてるはずなので(笑)」と、劇中のシーンになぞらえて会場を笑わせた。
常に優しい笑顔を絶やさず幼い赤血球たちの“育成係”の顔を持ちながら、細菌などの異物を捕らえて殺すなどさまざまな顔を持つマクロファージを演じた松本は「圧倒的なスケールだけど描かれているのは体の中という小さい世界で、それをキャストやエキストラさん含めて何千人という人たちで参加して描くというのは、本当に見ごたえたっぷりでした」と手ごたえを明かす。
さらに、本編屈指のユニークなシーンでもある、阿部演じる茂がトイレを我慢するピンチに見舞われる場面に言及し、「阿部さんのあのシーンの撮影中に私もたまたまそこにいたんです。特等席で(漏らしそうなのを我慢する)あの顔を見られたのは、なかなか経験できることじゃないですし、先輩に言うのもおこがましいですが、本当に素晴らしかったです」と阿部の熱演を大絶賛。阿部は「松本さんが現場にいらしていたからがんばって、『漏らしそうなのを我慢しすぎて乗っているトラックのクラクションを鳴らしちゃう』というアドリブができて、それが本編に使われていて良かったです!」と、まさかの松本のおかげで飛び出したアドリブ誕生秘話を明かした。
血小板のリーダー格を演じた注目子役のマイカピュは「(完成した映画を観て)台本で読んだ時より赤血球さんや白血球さんの数が多くてびっくりしました。今日はこんなにたくさんの方に観に来てもらえてとっても嬉しいですね!」と笑顔でコメント。同じく血小板の一員を演じた、ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系)で話題の子役・泉谷星奈は「この映画を観て、体の中で細胞たちがこんなにはたらいているんだというのが勉強なりました。自分の体をもっともっと大切にしようと思えたし、みなさんもそう思ってくれると嬉しいです!」と語り、あまりにしっかりした口調に阿部が「何歳なの?」と質問し、「7歳です」「僕は54歳です!」というやりとりで会場が爆笑に包まれる一幕も。
そんな注目子役二人は、大先輩の阿部と松本の演技について問われると、マイカは「お二人ともすごいですね、演技うますぎです!」、泉谷は「阿部さんは、漏れそうになるシーンがすごくて、本当に漏れないか映画を観ていて心配になりました!」と目を輝かせながら興奮気味にコメント。さらに泉谷は、「松本さんのドラマを観ているんですけど、ドラマは悲しい役なのに『はたらく細胞』では優しい役で、いろんな役ができるのってすごいなって思いました!」とまっすぐな目で松本に語り掛け、これには思わず松本も「ありがとうございます~!がんばれる!」とメロメロの様子。泉谷は続けて「これが私の将来の夢です!」と力強くコメントし、松本のようにいろんな役に挑戦したい意欲を見せていた。
社会現象となった大ヒットドラマ「マルモのおきて」のスペシャル版「マルモのおきてスペシャル2014」以来、実に10年ぶりに父と娘として共演を果たした、阿部サダヲと芦田愛菜。阿部は「もう芦田さんはハタチになってるんですもんね。子供の成長って早いですよね、びっくりしました。台本の読み方とか演技も変わってきているし、リハーサルから泣いたりするのですごいなって思っちゃう。星奈ちゃんたちも、そういう人になっていくんですよね」と感慨深げに語ると、泉谷が「そんなことないですよ~」と謙遜し、大人顔負けのやりとりに会場は大爆笑。主演の佐藤健とは「仮面ライダー電王」で姉弟役を演じて以来の共演となった松本。あらためて再共演を振り返り、「撮影現場でお会いした時、もちろんあれから月日は経っていて健くんもどんどんすごい俳優さんになられていて、お互いの環境も変わってきているなか、勝手ながら私は健くんを弟みたいに思っていて。出演作品もずっと追って勝手に応援していたので、また同じ作品に出演させていただけるのはすごく感慨深かったです!」と噛み締めるようにコメントした。
また、本日のファミリープレミアを皮切りに、映画『はたらく細胞』は通常の2D上映に加え、全国でIMAX®でも上映されることが発表された。阿部は「やっぱりアクションシーンがすごいので、大画面で観たほうが絶対迫力あると思うし、良かったですね!」、松本は「私以外にも、佐藤健さん、山本耕史さん、仲里依紗さん、皆さんものすごい練習量でアクションに挑んだので、見ごたえがあると思います!」と、共にIMAX®での上映について期待を寄せた。
続いては、客席の子供たちからキャスト陣へ直接質問するコーナーへ。松本に寄せられたのは、「ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)では優しい役でしたが、『はたらく細胞』のマクロファージさんはかっこいい役だったので、本当の松本さんはどっちに似ていますか?」という女子からの質問。松本は一生懸命語る女子の姿にほおを緩ませながら、「マクロファージはあんな優しい顔をしながら、大鉈を振るっていろんな細菌をやっつけていくので、松本がそれをやったら怖いよね(笑)!だから、どちらかというと西園寺さんに似てると思っています」と回答し、質問者の女子もが「ほっとしました」と答えるほほえましいやりとりを見せていた。
阿部への質問は、茂がトイレを我慢するシーンについて。元気よく挙手した男子が「阿部さんがうんこを我慢するシーンが面白かったです!普段から我慢する時もあんな顔をしますか?」と質問すると、阿部は思わず笑いながら「する!」と回答。さらに「撮影中に我慢しなきゃいけない時もあるしね。なかなか出ないようにするには、もち米を食べたほうがいいっておばあちゃんに教わったことがあります」と語り、意外な角度から飛び出した具体的すぎる対処方法に、会場は爆笑の渦に包まれた。マイカや泉谷ら子役たちはもちろん、会場の子供客からも大人気の「茂のトイレ我慢シーン」の全貌は映画本編で確かめていただきたい。
イベントの最後には、松本と阿部からメッセージが贈られた。松本は「皆さんが初めて映画『はたらく細胞』を観てくださったお客さんです。皆さんの中にも、“推し”の細胞が出てくるかもしれません。ぜひお友達やいろんな人にお話ししていただけると、はたらく細胞はきっともっともっと増えていきますので、ぜひ協力してくれたら嬉しいです!」と会場の子供たちに優しい笑顔を向けた。阿部は、「皆さんの体の中にもものすごい数の細胞がいるということがわかって勉強になりますし、初めて観る映画が『はたらく細胞』になったら、一生思い出に残ると思います。そして周りに不摂生しているお父さんやお母さんいたらこの映画をぜひ教えていただきたい。親子の物語でもありますからね。みんなで観られる作品だと思いますので、末永く観てもらえるように、皆さん宣伝のほうよろしくお願いします!」と力強くコメントした。
【提供写真、オフィシャルレポート】
『はたらく細胞』は2024年12月13日(金)より公開
監督:武内英樹
出演:永野芽郁、佐藤健/芦田愛菜、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、染谷将太、板垣李光人、加藤諒、加藤清史郎、マイカピュ、深田恭子/片岡愛之助/新納慎也、小沢真珠、Fukase(SEKAI NO OWARI)/阿部サダヲ
配給:ワーナー・ブラザース映画
©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024 映画「はたらく細胞」製作委員会
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