染井為人による小説を実写映画化した映画『正体』の場面写真が解禁された。
藤井道人監督が手掛ける、極上のサスペンスエンタテイメントが誕生する。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木(横浜流星)。沙耶香(吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれまったく違う姿をしていた―。4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは?彼は、凶悪犯なのか、それとも無実の青年なのか―。
藤井道人監督がドラマ「だが、情熱はある」(23)の山里亮太役のハマりっぷりに感嘆し、本作にオファーされた森本。本作で森本が演じるのは、日本各地で逃亡を続ける鏑木(横浜流星)が大阪に潜伏中に出会い、やがて友人となる野々村和也。このたび解禁となった場面写真は、大阪の工事現場で日雇い労働者として働く和也が職場の宿舎の浴場で鏑木と出会い、知り合っで間もない鏑木を見つめるカット。鏑木と友人になるがその後姿を消した指名手配犯鏑木についてテレビのインタビューを受けるカットの2点。
初の藤井組参戦となった本作では、天性の明るさと本人のひた向きな努力によって演じた和也に人間味と親しみやすさを持ち込み、俳優としてあらたな一面を見せているが、夏編の撮影となった大阪での撮影について「大阪にいる期間はマジで不安でした!」と当時の心境を語る。「みなさん『和也推しだよ』とか『和也のあのシーンマジでよかったよ』って言ってくれるけど、俺の不安が隠しきれなくてみんながフォローしてくれているんじゃないかと思っていたから、正直不安だったけど藤井監督の演出やアドバイスが僕は好きだったから、楽しみでもありました」と振り返る。
さらに「藤井監督が毎シーン気持ちや言い回し、表情だったりいろんなことを教えてくれて、和也という人間のパーソナルな部分を一緒に作ってくれたというのがあって。自分自身の不安が和也の人に対する接し方とか自分の置かれている現状みたいものに重なっていた気がして、そういうところも藤井監督がうまく表現してくれたのかなと思います。本当に難しかったし本当に大変だったけどめちゃくちゃいい経験でした。すごく充実していました」と振り返る。
また森本について横浜流星も「森本くんは持ち前の明るさで現場の雰囲気をよくしてくれたし、和也と向き合って必死に食らいついていく姿を見て、昔は自分がそこにいたので昔の自分を見ているような感覚もあったし、鏑木と同じような感情を抱くことができました」と語っている。森本が「藤井組に参加して得た経験が今後の役者人生にたくさん影響していくだろうなと思います」と手応えを口にしている通り、真摯に和也役に向き合った森本により、逃亡を続ける鏑木を”信じる”一人として、観る人の心を掴むキャラクターが完成した。
『正体』は2024年11月29日(金)より全国で公開
監督:藤井道人
出演:横浜流星
吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈
前田公輝、田島亮、遠藤雄弥、宮﨑優、森田甘路
西田尚美、山中崇、宇野祥平、駿河太郎/木野花、田中哲司、原日出子、松重豊
山田孝之
配給:松竹
©2024 映画「正体」製作委員会