アリ・アッバシ監督×セバスチャン・スタン主演『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』の本編映像が解禁された。
世界中で最もヤバい大統領と呼ばれながら、大統領再選を果たしたドナルド・トランプ。その発言や行動は規格外で、耳を疑うようなエピソードであふれている。だが、怪物は決して生まれた時から怪物だったわけではなかった。本作は成功を夢見る初々しい20代のトランプが、伝説の弁護士に導かれて驚愕の変身を遂げ、トップへと成り上がるまでの道のりを暴くアリ・アッバシ監督による衝撃作。20代のドナルド・トランプは、破産寸前の父の会社を救うため、高級クラブで出会った辣腕弁護士ロイ・コーンと出会う。冷酷で勝利のためなら手段を選ばないコーンは、トランプに〈勝つための3つのルール〉を伝授し、彼を洗練された人物へと鍛え上げる。やがて成功を重ねトランプは、コーンさえも想像し得ない怪物へと変貌していく…。
今回解禁された本編映像では、あの“怪物”トランプがまだその姿を見せる前、伝説の弁護士ロイ・コーンからレクチャーを受ける、後の大統領には到底見えない頼りない一面を見せる。あの“怪物”がコーンによりどのようにして形成されたのか、見逃せない瞬間が満載の映像だ。裁判で注目を集めたトランプ(セバスチャン・スタン)に取材のオファーが殺到。そこで電話口でロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)はある記者に「各社が追いかけているが、独占インタビューさせてやる」と強気に宣言。そして、トランプが電話を引き継ぎ、記者に話し始める。
「話せてうれしいよ」とトランプが語ると記者は「訴訟が終わったら何をしたいですか?」と尋ねる。トランプは間髪入れず「コモドアホテルを買収して、ニューヨークで一番のビルを建てるつもりだ。全米で一番だ」と答えるが、隣にいたコーンが素早く「この世界で、と言え」と耳打ち。慌てたトランプは「世界一だ!世界一の建物、最高のホテルにする。最高級の素晴らしいホテルだ!」と言い直す。さらに記者が「野心的ですね。その原動力は?」と質問を畳みかけると、トランプは勢いを増し、「勘が良いし、頭の回転も…」と答えるが、今度はコーンから「控えめに言え」と冷静な指摘が飛ぶ。慌てたトランプはすぐに修正し、「謙虚さも忘れていない」と付け加えるも、ついにコーンが痺れを切らし、電話を取り上げて「続きは直接話そう」と言い残して取材は終了。
コーンの期待通りの受け答えができず、トランプは小さく「すまない」と謝るのだった。このエピソードには、後に圧倒的な存在感を放つトランプの初々しさと成長物語の片鱗が色濃く刻まれている。阿吽の呼吸でやり取りを行うセバスチャン・スタン&ジェレミー・ストロング、トランプが怪物に変貌していくにつれて2人の演技もどのように変化するか必見だ。
本編映像
『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』は2025年1月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:アリ・アッバシ
出演:セバスチャン・スタン、ジェレミー・ストロング、マリア・バカローヴァ、マーティン・ドノヴァン
配給:キノフィルムズ
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