『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』のジャパンプレミアが12月16日(月)に丸の内ピカデリーで行われ、市村正親(ヘルム王役)、小芝風花(王女ヘラ役)、津田健次郎(ウルフ役)、神山健治監督、特別ゲストとして阿部一二三が登壇した。

〈一つの指輪〉をめぐる壮大な冒険を描き、アカデミー賞®最多受賞を果たした『ロード・オブ・ザ・リング』3部作には、200年に遡る戦いの物語があった――。J・R・R・トールキンの原作「指輪物語追補編」に記された、その始まりのエピソードの映画化に、3部作を監督したピーター・ジャクソンが製作総指揮として立ち上がる。そしてハリウッド超大作の監督の座を託されたのは神山健治。この冬、〈中つ国〉の未来を決める伝説の戦いを見届けて初めて、『ロード・オブ・ザ・リング』は完結する――。騎士の国ローハンは偉大なるヘルム王に護られていた。しかし突然の攻撃を受け、王国の平和が壊されていく。すべての運命は、一人の若き王女ヘラに託された!最大の敵はかつて共に育ったヘラの幼馴染ウルフ。果たしてヘラは、国の民の未来を救えるのか!? “あの指輪”をめぐる壮大な冒険へと繋がる、まだ誰も知らない伝説の戦いの幕が開ける―。

世界各国で先週末より公開されている本作だが、デンマークやドイツ、オランダ、イタリア、スウェーデン、アラブ首長国連邦、香港、シンガポール、台湾などでは日本語吹替版の上映も決定している。「もともとは英語で作っていたんですけど、演出するときは頭の中で日本語で演出をしていた」という神山監督は「日本語版を見たいと言ってくださる方も海外に多くて誇りに思います」と心境を語った。市村は「ビックリしました。初めて聞いたんです、全世界でやるということを」といい、小芝は「アフレコの時に日本語版が基準になるからとプレッシャーをかけられていたので(笑)」と笑い、津田は「本当に光栄です。日本語版に字幕がつくってことですもんね」と嬉しさを表現した。

「最初に一人でアフレコをやったので寂しかった」という市村は、完成した作品を見て「みんなが結集したのを見て興奮した。全編戦いですよね。最初から終わりまでハラハラ」と語った。その市村は「お父さんは寂しい」とアフレコ時の心境を冗談を交えて話すと、娘役の小芝は「お父様の声が入っていたので。親子関係というか、お父さんが子供を思う気持ちが胸に来るものがあって。だから先に入れてくれてありがとうございますと思いながら(笑)」と笑顔を見せた。また、小芝は「映像が美しくて実写に見えるくらい壮大さ」と本作の印象を語り、津田は「まさかこのタイミングで『ロード・オブ・ザ・リング』にかかわれると思っていたかったので光栄です」と感慨深げな様子を見せた。

イベントでは、本作が“シリーズの原点”であることにちなんで、自身の“原点”となる写真を披露。中学一年生の写真を披露した津田は「趣味で」丸刈りにしていたといい「今思えばなんでそんなことしていたのか分からないです(笑)」と笑った。さらに当時の「つるっぺ」と呼ばれていたことを明かし、笑いを誘ったた。

一方で、「芸能界に入るときのオーディションでグランプリをいただいた写真」を披露した小芝は「今ここにたっている原点」と語った。さらにその当時が14歳と明かすと、津田は「さっきの僕のが13歳だから1個しか変わらない。なんだこの差は」と笑いを誘った。さらに「24歳で劇団四季のオーディションを受けたときの写真」を披露した市村は「ここから僕の俳優人生がスタートした」と語り、写真を見ながら「何も知らない顔をしていますね。ただ役者になりたい、それだけです。夢の原点です」と語った。

イベントの終盤には柔道家の阿部一二三が登壇し、小芝に花束が贈られた。

【写真・文/編集部】

『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は2024年12月27日(金)より全国で公開
監督:神山健治
日本語吹替版キャスト:市村正親(ヘルム王)、小芝風花(王女ヘラ)、津田健次郎(ウルフ)、本田貴子(オルウィン)、村治学(ロット)、田谷隼(リーフ)
字幕版キャスト:ブライアン・コックス(ヘルム王)、ガイア・ワイズ(王女ヘラ)、ルーク・パスクァリーノ(ウルフ)、ミランダ・オットー(オルウィン)
配給:ワーナー・ブラザース映画
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