柚木麻子の原作小説を実写化した『早乙女カナコの場合は』の公開日が2025年3月14日(金)に決定し、併せて追加キャストとして山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼らの出演が決定、さらに特報映像が解禁された。
柚木麻子の原作小説を実写化した『早乙女カナコの場合は』が、ついに公開される。本作は男勝りで過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、本当は誰よりも純粋で不器用な主人公・早乙女カナコと演劇サークルの先輩・長津田の10年に渡る恋愛模様を中心に、彼女たちと周囲の人々が右往左往しながらも各々が自分を見つめ直していく姿を描いた恋愛奮闘記となっている。
今回、山田杏奈、臼田あさ美、中村蒼らの出演が発表された。別の女子大に通うも、カナコや⻑津田が所属する演劇サークル「チャリングクロス」に入部し、⻑津田に急接近する本田麻衣子役を、『ゴールデンカムイ』(2024年/久保茂昭監督)や『正体』(2024年/藤井道人監督)など数々の話題作に出演し、今注目の若手俳優・山田杏奈が演じる。内定先の先輩で、厳しさと優しさを兼ね備え、カナコにとって社会人として尊敬する存在の慶野亜依子役を臼田あさ美、同じく内定先の先輩でカナコに想いを寄せる吉沢洋一役を中村蒼が演じる。
併せて特報映像が解禁された。カナコ(橋本愛)が扉を開けると長津田(中川大志)が満面の笑みを浮かべ、シャンパンを開けるシーンから始まる本映像。「この男は、バカだ。でもずっと好きな私は、もっとバカだ。」という印象的なナレーションとともに、海辺でホタルイカを一緒に食べる姿や、⻑津田が抱きしめるシーンなど、二人のエモーショナルな瞬間が描かれている。愛か、理想か、それとも…?観客の心を揺さぶるようなドラマチックな展開が予感される特報となっている。
本作は、恋愛をテーマにしながらも、ただのラブストーリーにとどまらない。シスターフッド、社会との葛藤、複雑に絡み合う人間模様を丁寧に描き出し、「恋とは何か」「本当に大切なものは何か」を問いかける。人生の岐路に立ったことのある誰もが共感できる心に響く作品となっている。絶対に見逃せない傑作ラブストーリー『早乙女カナコの場合は』は3月14日(金)公開。
特報映像
山田杏奈 コメント
大学生活という限られた時間の中で自分の在り方を探る麻衣子にヒヤヒヤとさせられたり共感したり。どうなるか分からなくても、先が見えなくても好きなように生きていいじゃないか!という覚悟を彼女に教えてもらった気がします。観終わったあと自分自身を肯定してあげたくなるような、どこか清々しい気分になるような。楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
臼田あさ美 コメント
原作、台本、と読んで、慶野亜依子の話す言葉が聡明であり、逞しく、艶美な様が浮かび、大事にしたいと思いました。現場に入ってからは、慶野亜依子の脆さを受け入れる日々で、カナコの真っ直ぐさに向き合うたびに負けてしまいそうで、重心を低く、踏ん張って演じました。
中村蒼 コメント
矢崎監督はあまり多くは語らないけれど、確実に頭の中に理想としてある監督が求めている芝居をカメラの前で表現するのはとても難しかった。けれど、OKの声を聞いた時は本当に嬉しかったことを覚えています。
互いの立場や性格に嫉妬し、羨み、何度も傷つきながら成⻑する登場人物達を応援してあげてほしいです。
『早乙女カナコの場合は』
監督:矢崎仁司
出演:橋本愛
中川大志、山田杏奈
根矢涼香、久保田紗友、平井亜門/吉岡睦雄、草野康太
臼田あさ美
中村蒼
配給:日活/KDDI
©2015 柚木麻子/祥伝社 ©2024「早乙女カナコの場合は」製作委員会