Huluオリジナル「十角館の殺人」に続く「館」シリーズ映像化第2弾の製作が決定した。

わが国のミステリー文学の発展に著しく寄与した作家・評論家に贈られる「日本ミステリー文学大賞」を2019年に受賞した日本ミステリー界の巨匠・綾辻行人の代表作である「館」シリーズは、国内のみならず世界中のミステリーファンから熱い支持を得ている。『十角館の殺人』から『奇面館の殺人』まで、これまでに9作の長編が発表されているシリーズの累計発行部数は750万部を突破。現在は、シリーズ第10作にして最終作となる『双子館の殺人』の執筆が進められている。

2024年3月、「館」シリーズの記念すべき第1作であり、日本ミステリー史に画期的な影響を及ぼしたと評される傑作長編をHuluオリジナル「十角館の殺人」(全5話)として映像化。巧妙な叙述トリックを全編に仕掛けながら、終幕近くのたった1行で真相を明らかにする劇的な手法でミステリー界に衝撃を与え、長年“映像化は不可能”と言われ続けてきた名著『十角館の殺人』。「衝撃の“あの1行”をいったいどうやって映像化するのか?」と配信前から大きな話題となった本作は、3月22日の配信スタートから1週間(3月22日(金)~3月28日(木))でHuluの累計視聴総合ランキングで1位を獲得、4月の月間国内ドラマ視聴ランキングでも1位にランクイン。2024年のHulu年間視聴ランキングの「Huluオリジナル部門」で堂々の1位を獲得した。

そして、2025年――「館」シリーズの映像化第2弾の製作が決定した。新作でメガホンをとるのは、「十角館の殺人」から続投となる内片輝監督。前作に引き続き、ミステリーファンを魅了してやまない綾辻作品の濃密な世界観を丁寧に描き出す。「館」シリーズ映像化第2弾となる本作もHuluで独占配信される。“映像化不可能”に挑んだ衝撃作「十角館の殺人」に続き、次に映像化されるのは果たしてどの「館」なのか―。

超特報映像
綾辻行人(原作)コメント

 発表以来、長年「映像化不可能」と云われつづけてきた『十角館の殺人』でしたが、実写ドラマ化の企画段階から「自分ならできる」と云いきって憚らなかった内片輝監督が見事、「不可能ではなかった」と証明してみせてくれました。原作者の僕にとって、これは大きな驚きであり、同時に大きな喜びでもありました。
 幸いにも、配信開始後の作品の評判や評価、成績などは上々である、とのこと。そこでさっそく、「ここはぜひ、シリーズ第2弾を」という話が持ち上がったわけです。『十角館』をあのような形に仕上げてくれた内片監督への信頼はもはや揺るぎないので、ほとんど迷うこともなくOKを出しました。

「本当にやるの?」
「次はどれを?」
 ──と、「超特報」では一応とぼけてみせていますが、原作者としては当然ながら、「本当にやる」ことも「どれを」やるのかもすでに承知しています。なので、この場では何ともコメントしづらいのです。いずれタイトルが公表されれば、たぶん原作を知っている方の多くが「なるほど」と頷いてくださるでしょう。
 「館」シリーズの作品はそれぞれ、なかなかひと筋縄ではいかないものばかりです。「どれを」映像化するにしても、『十角館』とはまた違った難題がたくさん待ち受けていそうですが、内片監督のことだから今度もきっと見事にクリアしてくれるだろう、と期待しています。

内片輝(監督)コメント

 「館」シリーズ実写映像化第2弾の製作決定をお伝えできること、監督・プロデューサーとして嬉しく思います。
 どの「館」シリーズが実写化されるのか?……アレコレお伝えしたいのですが、それはまだ内緒。楽しみにお待ちください。
 魅力的な「館」の世界に、再び皆さんをご招待します!

Huluオリジナル「館」シリーズ第2弾は2025年製作
監督:内片輝/山本大輔
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