ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目『Flow』が第82回ゴールデングローブ賞において、アニメーション映画賞を受賞した。

監督・製作・編集・音楽を一人で手掛けた『Away』で、アヌシー国際アニメーション映画祭コントルシャン賞受賞など世界を席巻。鮮烈な長編デビューを飾ったラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督の長編2作目となる『Flow』。若干24歳で完成させた『Away』を経て、制作に5年半を要し、多くのスタッフと共に作り上げられた本作。洪水に呑まれつつある世界を舞台に、時には運命に抗い、時には流され漂う一匹の猫の旅路を見つめる、圧巻の映像体験だ。

今回、1月5日[現地時間]に行われた第82回ゴールデングローブ賞にて、『Flow』がアニメーション映画賞に輝いた。“アカデミー賞の前哨戦”として位置付けられる本賞にて、アニメーション映画として史上最高の興行収入を記録した『インサイド・ヘッド2』、4部門ノミネートの『野生の島のロズ』、『モアナと伝説の海2』らを含む5本の競合作品を制しての受賞となり、ラトビア映画史上初の快挙となった。

本作の監督・脚本・音楽を手掛けたギンツ・ジルバロディス監督は、受賞スピーチにて「この映画は、とても小規模で若く、情熱的なチームのもと、大きな映画産業のない場所で作られた作品です。ラトビア映画にとって初めての機会で、我々にとって大きなことです」と語り、「この作品は、とても個人的なストーリーでもあります。かつての作品では全て1人で手掛けていた私が、本作では主人公の猫のように、チームを組み協力すること、仲間を信頼すること、違いを乗り越えることを学びました。今の時代、このことを忘れてはいけないと思っています。この小さな猫の映画を受け入れてくれてありがとうございます」と結んだ。

『Flow』は2025年3月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開
監督:ギンツ・ジルバロディス 
配給:ファインフィルムズ
©Dream Well Studio, Sacrebleu Productions & Take Five.