第81回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した『ブルータリスト』の場面写真が解禁された。
本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡ったラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)の30年にわたる数奇な半生を、監督・脚本を務めたブラディ・コーベットが描き出した壮大な人間ドラマ。才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。ラースローのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、その才能を認めて彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築を依頼した。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だったのだ―。主人公のラースロー・トートを演じるのはエイドリアン・ブロディ、ラースローと共に数奇な運命をたどることになる妻エルジェーベトをフェリシティ・ジョーンズ、アメリカへ渡ったラースローの運命に大きな影響を与える大富豪ハリソンをガイ・ピアースが演じる。
今回解禁された場面写真は8点。ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)が建築家としてさまざまな作品の創造に建築現場で携わる様子のほか、すべてが本作のプロダクションデザイナーによってデザインされた映画オリジナル建造物の一部など、タイトルにも起因する“無骨で荒々しく、彫塑のような表現”が特徴とも言われる<ブルータリズム>建築群を捉えている。
『戦場のピアニスト』(2003)では実在したユダヤ人ピアニストを演じ、第60回ゴールデングローブ賞にノミネーションされていたエイドリアン・ブロディにとっては、22年の時を経て、ようやく念願の初受賞を果たすことになった本作。先日開催された第82回ゴールデングローブ賞の授賞式では「この物語は、私の母や私の祖先が戦争から逃れてこの偉大な国にやってきた道のりを彷彿とさせる」「私は、母や祖父母の犠牲の上に成り立っているのです。あなた方が直面し、経験した困難や、この国への移住に苦労した多くの人々を、どう表現したらいいのか完全には分かりませんが、この作品があなた方を少しでも元気づけ、声をあげることができればと思います」「とても感謝しています。この瞬間を一生大切にします」と自身の人生と重ねながら喜びの声を届けた。
『ブルータリスト』は2025年2月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督・共同脚本・製作:ブラディ・コーベット
出演:エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース、ジョー・アルウィン、ラフィー・キャシディ
配給:パルコ ユニバーサル映画
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