『大きな玉ねぎの下で』の完成披露舞台挨拶が1月15日(水)にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、神尾楓珠、桜田ひより、山本美月、中川大輔、asmi、西田尚美、原田泰造、江口洋介、草野翔吾監督が登壇した。

人気ロックバンド・爆風スランプが1985年にリリースした「大きな玉ねぎの下で」。楽曲、映画のタイトルにもある「大きな玉ねぎ」とは、日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠を指している。ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせる淡く切ない恋模様が心地よいバラードソングとなり、数多くの人の心を震わせてきた。そんな名曲にインスパイアされた本作の主人公は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働く2人の大学生。将来に希望が持てず就職活動も滞り中な丈流(神尾楓珠)と、自分の夢をまっすぐ追うあまり、できない自分が嫌になり葛藤する美優(桜田ひより)。2人を繋ぐのは、連絡用のバイトノートだけ。業務連絡のみならず互いの趣味や悩みも綴るようになったことで、やがて素性を知らぬまま“大きな玉ねぎの下<日本武道館>”で初めて会う約束をするが…。一方、あるラジオ番組で語られていたのは、30年前の文通相手(ペンフレンド)との淡い恋。顔は知らないけど、好きな人と武道館で初めて会う約束をして―。

一般の観客に初披露となる今回のイベント。上映を前に「ドキドキですね」という神尾は「自分で見るとどうしても完全に客観的には見れないので、みなさんがどう感じるんだろうなと」と話しつつ「聞く話では評判がいいみたいで…(笑)いい作品だと思います」と笑いを誘った。桜田は「素直に嬉しい気持ちです。ようやくお見せできることができて嬉しく思っています」と笑顔を見せた。

劇中では神尾と親友役を演じた中川だが、「監督が『楓珠くんの笑顔をいっぱい撮りたい』とおっしゃっていて、僕は親友役でムードメーカーの役だったので、できるだけ楓珠くんを嗤わせてやろうという思いで一生懸命演じていました」と振り返った。しかし、「頑張ってやったんですけど、完成したものを見たら一番いい笑顔を桜田さんが引き出していて、悔しかったです(笑)勝てなかった、やっぱり」と明かし、笑いが起きた。草野監督は「明るい楽しい部分をいっぱい撮れたら」という思いを明かした。

また、桜田は「話してみて気さくなお兄さん」と神尾の印象を語ると「陰のイメージがあったのでコミュニケーションが取れるかなと不安だったんですけど、すごく気さくなお兄さんで、たくさんしゃべりかけていただいて」と明かした。

【写真・文/編集部】

『大きな玉ねぎの下で』は2025年2月7日(金)より公開
監督:草野翔吾
出演:神尾楓珠、桜田ひより
 山本美月/中川大輔/伊東蒼、藤原大祐、窪塚愛流、瀧七海
 伊藤あさひ、休日課長、和田正人、asmi/飯島直子
 西田尚美、原田泰造/江口洋介
配給:東映
©2024映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会