ブロードウェイミュージカル『A Year with Frog and Toad〜がまくんとかえるくん』の上演が決定した。

数多くの児童文学の賞を受賞した20世紀を代表する絵本作家アーノルド・ローベルの名作「Frog and Toad」シリーズ(邦題:がまくんとかえるくん)。仲良しふたりのかえるが繰り広げる何気ない日常が描かれた絵本で、愛らしい動物たちの世界を通して大切な人の尊さや相手を思いやることの大切さを学ぶことができる、子どもから大人まで親しまれる作品。日本でも1980年から小学校の国語の教科書に採用されるなど、シリーズ最初の本が出版されてから半世紀を経たいまも世界中で愛されている。

この「Frog and Toad」シリーズを原作としたミュージカル『A Year with Frog and Toad』は、「ふたりはともだち」「ふたりはきょうも」「ふたりはいっしょ」「ふたりはいつも」の4作の絵本のエピソードを盛り込み、2003年にブロードウェイで上演され、トニー賞で3部門にノミネートされるなど高い評価を得た。日本では06年に初演され人気を博し、2007年、2009年、2015年、2017年と繰り返し上演されてきた本作を、8年ぶりに新たなクリエイティブチーム&キャストで上演する

演出は、近年話題の2.5次元公演やストレートプレイ、さらにブロードウェイミュージカルまで様々なジャンルの作品を手掛け、精密な戯曲の読解と空間演出に定評がある元吉庸泰が務める。今を生きる人々に重なる個性豊かな動物たちの心情をいかに表現するのか、新たなエンターテイメントの誕生に期待が高まる。

主演を務めるのは、舞台を中心に映像作品、バラエティ番組でも活躍するふぉ~ゆ~の越岡裕貴、松崎祐介。ミュージカル『ダブル・トラブル』でも息の合ったステージを魅せた2人が、性格が異なるがまくんとかえるくんが織りなすじれったくも仲睦まじいユーモラスな友情物語を歌と踊りとともに演じる。

共演には、幅広い役で存在感を放ち、安定感のある歌声でミュージカルを中心に活動する原田優一、話題作への出演が続き、歌のみならず抜群のダンス力と繊細な演技で評価を得る上川一哉、映画『ライオン・キング:ムファサ』の実写吹替版声優に抜擢されるほか、近年ではミュージカル界での活躍が目覚ましいMARIA-E、元宝塚歌劇団雪組トップスターで退団後も様々なジャンルの舞台に挑戦し、ライブ活動も積極的に行う壮 一帆と実力派たちが脇を固め、動物たちの温かい日常を描く。

元吉庸泰(演出家)コメント

とても、とてもあったかい作品です。繰り返されていくなかで、変わらないけど変わり続けるもの。そんな普遍なものをこの作品のなかで宝探しができたらいいなと思っています。この演目は自分の演劇人生の中でも本当に大切なものです。集まってくださった多才で多彩なこのメンバーに恵まれたことはとても幸せで、作劇ができることが楽しみでなりません。大好きな大先輩の胸を借りる気持ちで、自分自身の「演劇」の「ミュージカル」の楽しさをぶつける思いで、がんばりたいと思います。ぜひ観にきてくだされば嬉しいです。

越岡裕貴 コメント

ブロードウェイでも上演されているこの作品に挑戦させて頂けると聞いて、今からわくわくしております。
日本でも何度も上演されていて、今回はまた新たなチームでの上演になります。
素敵なキャストの皆さんとこの作品を盛り上げたいと思います!
子供から大人まで楽しめるミュージカルなので、皆さん是非劇場で待ってますー!

松崎祐介 コメント

トゥクストゥ~ル~でお馴染みのふぉ〜ゆ〜松崎祐介です。
今回ブロードウェイミュージカル『AYearwithFrogandToad~がまくんとかえるくん』公演が決まりました!子供から大人まで楽しめる物語になっていて国語の教科書にも載っている作品!
僕の頭の中の教科書も1ページ増えるので楽しみです。
全力でトゥクスしてトゥ~ル〜して行くので劇場でお待ちして松。

原田優一 コメント

幅広い層のお客様にお楽しみいただけるこの演目に出演させていただくことになり、更にワクワクしていただけるようなピースとなれるよう精進します。また、これまでも”人間以外”の役どころ、もはや“生き物ではない”役にも挑戦した経験のある私ですが、爬虫類・両生類を演じるのは人生で初めてですので、新たなる扉が開く予感がしております。そして、我々「顔が激似」というお声を度々頂戴する上川一哉さんとの共演が叶いました。ご覧になったお客様が混乱しないよう、キャラクターの押し出しに努めます(笑)

上川一哉 コメント

様々なテーマがいっぱい詰まっているこの作品は、大人の方々だけでなく、たくさんのお子さんにご覧いただき、同じ目線で演劇にふれることが出来る素敵で楽しい時間にしていただきたいと思っています。そして僕自身も、素晴らしいスタッフ・キャストのみなさまと新しい「FrogandToad」を創ってゆける事がとても楽しみで、今からワクワクしています。

MARIA-E コメント

小さい頃から本を読むことが大好きだったので「ふたりはともだち」はもちろんのこと、『がまくんとかえるくん』シリーズはお気に入りの絵本でした。柔らかく繊細な線と深い緑を基調としたノスタルジックな絵が印象的なこの本は、大切な"何か"を教えてくれる温かい物語なので、心を打たれて幾度となく読み返したのを覚えています。今回、世界で多くの人達に愛されているこの絵本を原作とした作品に携われて本当に嬉しいです。そして、素敵なキャストの皆様とご一緒できることを光栄に思います。物語に華を添えられるよう尽力させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

壮一帆 コメント

心温まるミュージカルに参加することができて、とても嬉しいです。シンプルながらも奥の深いこの作品で様々な役を演じることも楽しみですし、なんと言っても人外の役は私の得意とするところです!(笑)
役の可能性をどこまでも広げて、お客様にも楽しんで頂ける舞台を作り上げたいと思います。

ブロードウェイミュージカル『A Year with Frog and Toad~がまくんとかえるくん』
翻訳・訳詞:小田島創志
演出:元吉庸泰
音楽監督:堀倉彰
振付:松田尚子
出演:越岡裕貴、松崎祐介(ふぉ~ゆ~)
 原田優一、上川一哉、MARIA-E、壮一帆

【愛知公演】2025年5月31日(土)・6月1日(日) 春日井市民会館
【大阪公演】2025年6月6日(金)~8日(日) サンケイホールブリーゼ
【東京公演】2025年6月12日(木)~22日(日) サンシャイン劇場

公式サイト: こちら