『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』の完成披露上映会が1月21日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、八木勇征(アキト役)、井上祐貴(ハルヒ役)、櫻井海音(ナツキ役)、椿泰我(ユキオ役)、木村真人監督が登壇した。

2024年3月31日をもって放送作家業・脚本業を引退した鈴木おさむ。これまで数多くの人気作品・話題作を手がけてきた鈴木が「辞める前に、どうしてもこの作品を作りたかった」と語る念願の企画が、最旬のキャスト陣で映画化に漕ぎつけた。2019年の初演以降、何度も再演されている同名朗読劇でもある本作の初実写映画。原作・脚本は鈴木おさむが務める。緑豊かな自然に囲まれた小さな村を舞台に、摩訶不思議で切なく優しい、青春映画の傑作が誕生した。 主演を務めるのは八木勇征(FANTASTICS)。共演に井上祐貴、櫻井海音、椿泰我(IMP.)らフレッシュで注目度の高いキャストが集結した。

自身が演じたアキトについて「折れないまっすぐな一本の芯を持ったキャラクター」と話す八木は「ここがブレないためにも、アキトと同じように作品に対して強い思いを持ちながら本読みの段階から挑みました」と振り返った。その本読みでは「まるで本番を撮っているかのような感覚になりまして」といい、「このキャストの皆さんとスタッフの皆さんとならこのヒューマンドラマをいいクオリティでみなさんに届けられると思いました。僕もアキトのように強くこの作品に取り組みました」と語った。

井上は、回想シーンの撮影で「ハルヒは一生の宝に出会ったなと僕自身も思えたし、ハルヒもきっとそれ以上に感じてここまで育ってきたんだと思った」と明かし、「台本を読んでいろいろ考えることはしたんですけどすべて忘れるくらい、幼少期のシーンを見てくっきり鮮明にハルヒ像が出来上がった」と振り返った。

ナツキを演じる櫻井は「いい意味で一番4人の中で18歳らしい。思ったことを言っちゃう性格」といい、「うらやましくもあり、18歳の頃ってこうだったかなと照らし合わせたり、まっすぐな魅力を持っている」と語った。また、劇中ではサッカーのシーンもあるが、「私、ずっとサッカーをやっていて、今でもできるときは週5…多いか(笑)それくらいサッカーが好きなので、役でサッカーを演じられるのは何よりもうれしい。多分一番NGを多く出した、こだわりすぎちゃって」と明かした。

「(撮影時とは)だいぶビジュアルが変わってしまいまして…」と笑いを誘う椿は、自身が劇中で演じる18歳のころにすでに仕事をしていたことから「青春らしい青春を感じられた。純粋に高校生として楽しい時間を過ごせた」と語った。その一方で「監督に初日に歩き方を注意された」と明かし、「何も考えずに歩いたらすぐにカットがかかりまして。『高校生だよ?』と言われて」とツッコまれたといい、「歩き方講座をしていただいて。(実際に演じて)『これで大丈夫ですか?』と言ったら『それが高校生だよ』と、高校生の歩き方から教えていただいた」と振り返った。

【写真・文/編集部】

『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』は2025年2月21日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督:木村真人
出演:八木勇征
 井上祐貴、櫻井海音、椿泰我(IMP.)
 カンニング竹山、阿部亮平、髙橋洋、馬渕英里何
 平野宏周、工藤美桜
 笹野高史、田辺誠一
配給:ポニーキャニオン
©映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』製作委員会