相葉雅紀主演舞台『グッバイ、レーニン!』のメインビジュアルが解禁され、併せて全キャストが発表された。
映画『グッバイ、レーニン!』は、2003年にドイツで公開され、大ヒットした名作。ドイツ国内外の映画賞を数多く受賞し、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされた。東西ドイツが統一されてから30数年が経ち、ドイツ国内でも東ドイツの記憶が薄れつつある中だが、東ドイツを知らない世代も、あの時代を懐かしむ世代も親しみをもてるよう、国家の政治的な背景ばかりでなくコメディ要素も織り込んだ家族にまつわる普遍的でハートフルな演劇作品として、2021年に初めて舞台化された。舞台版は、映画の脚本を手掛けたベルント・リヒテンベルク自身による舞台化でありながら、映画にはない、演劇ならではの仕掛けも盛り込まれた作品となっている。このドイツ発の話題作が日本で上演される。演出を務めるのは上村聡史。主演は相葉雅紀。
今回、それぞれの日常を切り取ったかのような姿が印象的な、どこか懐かしい温かさを感じさせるメインビジュアルが解禁され、併せて全キャストが発表された。
相葉演じるアレックスの母には、劇団四季出身で舞台のみならず数々のドラマ・映画に出演する堀内敬子、アレックスの恋人ラーラには、2023年に初舞台を踏み、本作が2作目の舞台出演となるトリンドル玲奈、アレックスの同僚デニスには、幼少期より数々の作品に出演し個性派俳優として印象を残す浅利陽介、ケルナー家の近所に住むシェーファーには、舞台・映画・ドラマのほかナレーションなど多岐にわたる活躍をみせる西尾まり、アレックスの父には、18年に自身の劇団を立ち上げ、第26回読売演劇大賞優秀男優賞、第28回同賞最優秀男優賞を受賞した山崎一ら豪華俳優陣が顔を揃えた。
これまで多くの作品で“歴史と分断”を描いてきた上村が、相葉らとともに、東京発の『グッバイ、レーニン!』をどう綴るか、そして我々現代の日本人はどう受け止め、わたしたちの心には何が刻まれるのか、この挑戦に期待が高まる。
堀内敬子 コメント
『グッバイ、レーニン!』の舞台化にあたり、今もなお続く世界の分断や不安を背景に、家族の絆や愛の大切さを改めてお伝え出来たらと思います。
子供を育てる中で、親は時に正義よりも平和を望むものだと感じる瞬間があります。未来を守るために選ぶその決断には、愛情と勇気が詰まっています。
才能あふれるキャスト・スタッフと共に、母親への「大きな愛」と「少しの嘘」で織りなす、笑いと涙に満ちた温かい物語を紡ぐことができるのが、何よりも楽しみです。
家族を想う気持ちが、時代の荒波にどう立ち向かうのか。そんなテーマを笑いと共に考えられる舞台をお届けできればと思います。
トリンドル玲奈 コメント
オーストリアとドイツに親戚がいるのですが、向こうの人なら皆が知っている映画「グッバイ、レーニン!」の舞台に立たせていただける事、そして大好きなLaraという役を演じさせていただける事、とても幸せに思います。
観に来てくださる皆さまに楽しんでいただけるように、丁寧に、そして精一杯努めます。
浅利陽介 コメント
作品を読んでみて信じていた考え方や慣習が突然変わったのにも関わらず新しい生活に順応する早さに矛盾を感じました。
デニスの台詞にありますが、「目に見えるものが絶対なのではない。そこにどんな物語が語られるかが重要なのだ。」人の数だけ真実があるということに恐さを感じました。こういう倫理的なことを考えると堂々巡りになりますが、舞台ではいつも通り素直に役を受け入れて演じたいと思いますっ!
西尾まり コメント
学生時代に自分でチケットを取って海外に行ったのはドイツが初めてでした。そしてとても惹かれる国の一つです。ベルリンの壁が崩壊した8年後です。まだ、東側にはデパートが建設中で、やっとなにか次の生活に皆さんが馴染んできた様に記憶してます。その時にベルリンの壁博物館にいって、西側へ移動する為に作られたお手製の飛行機を見たり、勿論壁も見ました。まさか、自分が旧東ドイツ人の役をやるなんて!映画を見た方は勿論そうでない方も、当時の人の営み、激変していく生活、それぞれの思いが沢山詰まったお芝居です。全員でこの物語を、実在した歴史を、お客様に楽しく届けられたらと思います!
山崎一 コメント
多分、こういう家族は少なからずいたのだろうなぁと思うのです。何らかの事情で離ればなれで暮らさなければならなくなった家族の物語。西とか東ではなく心温まる家族の話。演出の上村さんがどんな演出をなさるのかとても楽しみです。
それから主役の相葉さんとは映画「ピカンチ」以来の親子役。楽しみにしています。
パルコ・プロデュース2025
『グッバイ、レーニン!』
原作:ヴォルフガング・ベッカー/ベルント・リヒテンベルクによる同名映画
脚本:ベルント・リヒテンベルク
演出:上村聡史
スタッフ:翻訳…長田紫乃、美術…長田佳代子、音楽…国広和毅、照明…松本大介、音響…加藤温、映像…栗山聡之、衣裳…前田文子、ヘアメイク…川端富生、舞台監督…棚瀬巧・浦本佳亮、演出助手…神野真理亜
出演:相葉雅紀、堀内敬子、トリンドル玲奈、浅利陽介、松岡依都美、後藤剛範
福本伸一、櫻井章喜、佐川和正、今國雅彦
石井舜、塩田宙、豊本燦汰、鳴海竜明
西尾まり、山崎一
制作協力:サンライズプロモーション東京
企画・製作:株式会社パルコ
公式サイト: こちら
東京公演
日程・会場:2025年3月9日(日)~3月31日(月)PARCO劇場
チケット料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
一般発売日:2025年2月8日(土)
福岡公演
日程・会場:2025年4月5日(土)~4月7日(月)キャナルシティ劇場
チケット料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
大阪公演
日程・会場:2025年4月11日(金)~15日(火)森ノ宮ピロティホール
チケット料金:12,000円(全席指定・税込)※未就学児入場不可