ひとりの女とふたりの男―出口のない三角関係と壮絶な青春を描く映画『ゆきてかへらぬ』の本編映像が解禁された。
本作は大正時代を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。まだ芽の出ない女優、長谷川泰子は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年、中原中也と出逢う。どこか虚勢を張り合うふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後東京に引っ越したふたりの元を、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家、小林秀雄が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく――。長谷川泰子役を広瀬すずが演じる。『探偵物語』や『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンをとり、『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』の田中陽造が脚本を手掛けた。
本作は、駆け出しの女優・長谷川泰子(広瀬)、不世出の天才詩人と呼ばれる中原中也(木戸)、そして、のちに日本を代表することになる文芸評論家・小林秀雄(岡田)という実在した若者の愛と青春を描いた作品。駆け出しの女優の泰子は京都でまだ学生だった中也と運命的に出逢う。どこか虚勢を張る2人は、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後東京に引っ越したふたりの元を、中也の友人で、中也の才能を早くから高く評価していた小林秀雄が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく―。
女優として端役ながらも念願の銀幕デビューを果たした泰子。劇場からの帰り道、中也は泰子の演技を観て「詩が浮かんだ!」と泰子と小林を残して飛ぶように帰ってしまう。初めて2人きりになった泰子と小林。少し気まずい空気の中、小林は「もっと普段の君らしく、自然にやればいい」と本物を見抜く評論家らしいアドバイスを語り始める。「そうすれば、君の美しさが活きるんだ」と、優しい口調で泰子への好意さえも匂わせる大人の魅力溢れる小林。中也の数少ない友人であり、誰よりも中也を理解しているかのような小林に嫉妬すら抱いていた泰子。
予想外の小林の言葉に「私が美しい…?まるで口説いてるみたい」と茶化すように答えるが、「口説いてるんだよ。」とすべてを見抜くような強い眼差しで泰子を見つめる小林。「中原が…」と逃げるように立ち去る泰子の手を掴み、小林は胸の内に秘めていた想いを泰子へ告げるのだった。果たして3人の愛の行き着くそことは?歪で危険な関係の始まりを予感させる映像となっている。
本編映像
『ゆきてかへらぬ』は2025年2月21日(金)より全国で公開
監督:根岸吉太郎
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑
配給:キノフィルムズ
©2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会