人気漫画家がずっと描けなかった9年間にわたる恩師との切ない実話を映画化―『かくかくしかじか』の追加キャストが発表され、併せてキャラクター予告映像が解禁された。

「ママはテンパリスト」「海月姫」「東京タラレバ娘」など数々の大ヒット作を生み出し、笑いと涙で人生を描きながら、日本中を励まし続ける漫画家・東村アキコが泣きながら描いた自身の実話「かくかくしかじか」(集英社マーガレットコミックス刊)。マンガ大賞2015を受賞するなど不朽の名作として愛され続けている本作は、映像化の話が絶えなかったが、東村本人が完璧な形での実現は不可能だろうと断り続けていた。今回、東村アキコ自身が脚本を執筆し、永野芽郁、大泉洋ら豪華キャストにより映画化。東村アキコの生まれ故郷の宮崎をはじめ、石川、東京3つの街を舞台に、恩師との9年間のかけがえのない日々。誰もがきっと経験したことのある大切な人との出会いと別れが新たな物語で紡がれる。

今回、明子(永野芽郁)と日高先生(大泉洋)をとりまくキャスト陣が一挙発表された。明子のクラスメイトでクールなミーハー女子・北見役には、来年度の連続テレビ小説「風、薫る」に主演として大抜擢、昨年もNetflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」に主演するなどドラマに映画にCMにといま最も勢いのある見上愛。明子を日高絵画教室へと誘う「渋谷かぶれのサブカル女子」の役を、慣れない宮崎弁で見事に演じ切った。明子の絵画教室の後輩で、のちの東村アキコのアシスタントを務めることとなる佐藤役には映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』のヒロイン役や、映画『うちの弟どもがすみません』への主演と、確かな演技力で次々と話題作に出演し人気急上昇中の畑芽育。漫画家となった明子に対して、「先生(日高)のこと描かないんですか?」と、原作漫画「かくかくしかじか」執筆へと繋がる提案することとなる重要な役柄を瑞々しく演じた。

明子の高校の後輩で、ヤンキーながら美術の才能に目覚める今ちゃんの役を演じるのは、MEN'S NON-NO専属モデルとして活躍する一方で、映画『からかい上手の高木さん』、『八犬伝』出演など俳優としても注目を浴びている鈴木仁。明子の薦めで絵画教室に通うようになるが初日から日高先生に強気に立てついてしまうヤンキーを表情豊かに演じる。明子が進学する金沢美術工芸大学で出会う運命の相手(?)となる⻄村くんには主演映画『大きな玉ねぎの下で』が公開中で、『パリピ孔明 THE MOVIE』への出演も話題の神尾楓珠

そんな、主演クラスが勢ぞろいした豪華若手俳優たちに加えて、明子の才能を見出した集英社のイケメンな担当編集者・岡さん役に津田健次郎。そして、厳しい日高先生とは対極に、明子の絵を褒めて褒めて褒めまくる高校の美術部顧問を演じるのは、永野芽郁と連続テレビ小説「半分、⻘い。」で共演歴もあるくりぃむしちゅーの有田哲平。さらに、愛する娘に時に厳しく愛情を注ぐ母親役にMEGUMI、マイペースで明子にデレデレな父親役に大森南朋と、明子をやさしく見守る大人たちにも個性豊かで確かなキャストが揃った。

併せて、個性豊かなキャラクターを映し出したキャラクター予告映像が解禁された。「明子先生、先生のこと描かないんですか?」という佐藤の言葉と、故郷・宮崎の海を見つめる漫画家・東村アキコとなった明子の後ろ姿で幕を開ける本映像。高校時代の夢みがちでぐうたらな明子と、竹刀を振り回し怒号を飛ばし、「チンパンジーみたいやな。今日からお前のあだ名は“チンパン子”じゃ」と、デリカシーのかけらもない言葉を投げつける最恐の絵画教師・日高先生との激動の日々を回想する。

楽観的な明子に現実をつきつける北見や、後輩の佐藤。日高に立てつくヤンキーの今ちゃんや、進学した金沢での⻄村くんとの出会い、さらに優しいまなざしで明子を見守る大人たち。そして最後にはあんなに恐ろしかったはずの恩師との、美しくかけがえのない“ずっと描けなかった9年間”が描かれる。原作者・東村アキコ本人が、完璧な形での実現は不可能だろうと断り続けていたという本作。永野と大泉のこの二人でなければ成立しなかった奇跡の映画化に、実力も個性も兼ね備えた奇跡のキャストが集結し、原作、映画チームが最高の作品を作り上げた映画『かくかくしかじか』に注目だ。

キャラクター予告映像
見上愛 コメント

今、ちょうど試写の帰り道でこの文章を書いています。個人的に、自分の学生時代のことを思いだすような作品で、いろんな先生たちの顔が浮かんできました。自分という1人の人間に、真正面から向き合ってくれる人がいるかどうかで、人生の豊かさは変わっていくのだと感じます。皆さんの大切な人を思いだしたり、誰かと向き合うきっかけになる作品になりますように。

畑芽育 コメント

昔から東村アキコ先生の大ファンでしたので、今回のお話をいただいた時は喜びと驚きと共についにあのかくしかが実写化するのか…!と胸が躍りました。
主演の永野芽郁さんとは約3年ぶりにお会いしたのですが、またこうしてご一緒することができて光栄でしたし、アキコ先生そのままの永野さんに終始感動しておりました。私もこの作品のいちファンとして公開を心から楽しみにしています。

鈴木仁 コメント

お話を頂いた時、一読者として愛読させて頂いていた『かくかくしかじか』の世界に自分が入っていけるということがとにかく嬉しく、同時に不思議な感覚もありました。
そして、自分に預けていただいた役が、愛すべきヤンキー"今ちゃん"
衣装合わせの際に、アキコ先生からの「おー!今ちゃんだ!」という声を頂いたことが、撮影に臨むうえでの大きな自信になりました。
素敵な共演者の皆様・キャラクターとお芝居させて頂き、役者としても刺激的な現場でした。
公開まで是非楽しみに待っていてください!

神尾楓珠 コメント

今回、⻄村くんを演じるにあたって、とにかく爽やかで、優しくて、かっこいい⻄村くんでいることを意識して演じました。
永野さんとは久しぶりの共演だったのですが、本当に周りの空間すべてを明るく、キラキラさせてくれる方だなと、改めて感じました。
その姿は完全に明子でした。
明子とのデートシーンだったり、ただただ幸せで楽しい時間を過ごせていたので、その雰囲気が皆様に伝われば嬉しいです。

津田健次郎 コメント

めちゃくちゃ素晴らしい原作の映画に参加することができて、とても嬉しいです。
役としても興味深いですし、実際にモデルとなった編集さんに取材させていただいて、贅沢な作り方をさせていただき、光栄です。素敵な作品になっていると思いますので、楽しみです!

有田哲平 コメント

永野芽郁さんとはバラエティでご一緒することはありますが、演技のお仕事はNHK「半分、青い。」以来でしたのですごく緊張しましたがとても楽しい撮影でした。
方言指導もいただいて、出身の熊本と宮崎での微妙な方言のニュアンスの違いが勉強になりました。

MEGUMI コメント

自宅の本棚に大切に置いてある大好きな作品「かくかくしかじか」に参加できて本当に光栄です。
人生は人との出会いで大きく変わるという事をユーモラスなセリフと共にお届けします。
毎日のように現場に顔を出して宮崎弁のセリフの監修も東村さんがやって下さいました。
そんな東村さんの大切な物語。是非劇場でご覧ください!

大森南朋 コメント

絶妙に可愛いお父さん役でして素敵なキャスト、スタッフの元へ緊張した意識と、遊び心を持って楽しみに現場に行かせて頂きました。
劇場公開楽しみにしております。

『かくかくしかじか』は2025年5月16日(金)より全国で公開
監督:関和亮
出演:永野芽郁、大泉洋、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、津田健次郎、有田哲平、MEGUMI、大森南朋
配給:ワーナー・ブラザース映画
©東村アキコ/集英社 ©2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会