『知らないカノジョ』の公開直前トーク&スペシャルライブイベントが2月20日(木)に武蔵大学 江古田キャンパスで行われ、中島健人、miletが登壇した。
大学時代に出会い、お互い一目惚れして結婚した<リク>と<ミナミ>。それから8年、小説家を目指していたリクは、歌手の夢を諦めたミナミのサポートのかいもあり、一気に人気のベストセラー作家となった。全てがうまくいっている、そう思っていた。 ところが、ある朝リクが目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社に打ち合わせに行くも出会う人々と全く話がかみ合わないことに戸惑いを覚える。なんと人気作家だったはずの自分は文芸誌の一編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れていた―。主人公の神林リクを中島健人、ヒロイン・前園ミナミをシンガーソングライターのmiletが演じる。メガホンをとるのは三木孝浩監督。
イベントでは、本作のロケ地でもある同大学でmiletが主題歌「I still」を披露。さらにmiletの呼びかけて、客席で聞いていた中島がサプライズで登場すると、会場は大きな拍手に包まれた。撮影時と重なる部分もあったようで「映画の撮影当時を思い出して、心がグッとなる。自分のあの時の感動と今の感動が重なって、今しか感じられない音楽の感じ方、素敵な時間の流れを目の当たりにしました」と語った。
また、「待機部屋にいた瞬間からいつものライブと違う」というmiletは「ミナミとリクが出会う場所でもあったので、そこに戻ってくることができてとにかく嬉しい」と感慨深げな様子を見せた。
楽曲を披露し、「みなさんに届けたいという思いできたので念願かなった」というmilet。中島は「客席にいて、miletさんの音楽の温度を感じられたのが嬉しかった」と話し、「この映画に出会わなければ、きっとこの瞬間にも出会っていなかったので感謝しています」と伝えた。
撮影時には「『I still』を聞いて涙が止まらなくなっちゃって監督に強制退場させられた」というほどだったという中島は「ここでmiletさんがミナみなみを演じて『I still』を歌う力強さが印象に残っている。それが画にもあらわれたと思っています」と語り、miletも「リクがリハにいないっていう(笑)リクがいるはずの空席を眺めながら歌っていたのを思い出した」と振り返りつつ、本番で中島がいる状態で歌ったときのことを「やっぱりいると私も歌が変わるんです。気持ちがこもって歌えたのを覚えている」と明かした。
【写真・文/編集部】
『知らないカノジョ』は2025年2月28日(金)より全国で公開
監督:三木孝浩
出演:中島健人、milet、桐谷健太、中村ゆりか、八嶋智人、円井わん/眞島秀和、風吹ジュン
配給:ギャガ
©2025『知らないカノジョ』製作委員会