『エミリア・ペレス』の本編映像が解禁された。

本当の自分になりたいと願い女性として新たに生きることを決意したメキシコ最恐の麻薬王と、彼女との出会いで運命を切り開いていく3人の女性たちの姿を名匠ジャック・オーディアール監督がミュージカル仕立てで描いた本作。出演するのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで広く愛され、本作でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞したゾーイ・サルダナ、主演でカンヌ国際映画祭において、トランスジェンダーの俳優として初めて女優賞を受賞したカルラ・ソフィア・ガスコン、全米の若者から絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメス、そして国際的に活躍するメキシコ出身のアドリアーナ・パス。72歳のベテラン監督が瑞々しい感性で新境地を切り開き、破天荒なストーリーを圧巻のミュージカル・エンターテインメントへと昇華させた。

今回解禁された本編映像は、エミリアが団体の代表としてスピーチをするなか、「結局、根本は何も変わっていない」と鬱憤を抑えきれなくなったリタが心の叫びを爆発させるシーン。皮肉と怒りを込めた楽曲「El Mal」にのせながら、会場にいる全員が認めたくない“真実”を突きつけていく──。

本作のジャック・オーディアール監督は「ゾーイはすべての条件を満たしていた。彼女は歌えるし、リードダンサーとして踊りもできる。さらに彼女の演技からは、強烈なカリスマ性も感じられた」と絶賛。しかし、彼女のキャスティングには時間を要したという。「ゾーイ自身もこの作品への出演を熱望していたが、スケジュールの都合から 1年待つことになった」と監督は明かす。そんな中、ゾーイは「El Mal」のパフォーマンスを完璧なものにするため、5か月にわたる準備を重ねた。カメラと完全に呼吸を合わせることで、一体感のある撮影を実現し、迎えた本番で彼女は期待をはるかに超えるパフォーマンスを見せつけた。

すでに本年度の賞レースの歌曲賞部門を総なめにしている「El Mal」は本日行われた第97回アカデミー賞授賞式において歌曲賞を受賞、また楽曲を歌い上げたゾーイ・サルダナの圧巻の演技とパフォーマンスも大きな話題を呼んでいる。

本編映像

『エミリア・ペレス』は2025年3月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開
監督・脚本:ジャック・オーディアール『君と歩く世界』『ゴールデン・リバー』『パリ13区』
出演:ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パス
配給:ギャガ  
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