『おいしくて泣くとき』の完成披露試写会が3月4日(火)に丸の内ピカデリーで行われ、長尾謙杜(なにわ男子)、當真あみ、安田顕、ディーン・フジオカ、横尾初喜監督が登壇した。

映画『ふしぎな岬の物語』(2014)の原作「虹の岬の喫茶店」などメディアミックスが相次ぐ人気作家・森沢明夫による、“人を純粋に想う優しさ”をまっすぐに描き、多くの読者を温かい涙に包んだ「おいしくて泣くとき」を実写映画化。監督を務めるのは、森沢の著書を映画化した『大事なことほど小声でささやく』(2022)でもメガホンをとり、本作が2度目のタッグとなる横尾初喜。主人公・心也を演じるのは、なにわ男子のメンバーである長尾謙杜。俳優としても躍進する長尾が本作で初の劇場映画主演を務める。ヒロイン・夕花を演じるのは、アニメ映画『かがみの孤城』(2022)で主人公の声を務め、「カルピスウォーター」14代目CMイメージキャラクターに抜擢されるなど活躍目覚ましい當真あみ。フレッシュかつ強烈に“今”を感じさせる注目の若手俳優たちが、一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。

イベントでは、作品のタイトルにちなんで「○○で泣くとき」をフリップで披露。「日本語のボイスメッセージで泣いた」と書いたディーンは「娘からボイスメッセージが送られてきて。日本語を普段使う生活をしていないので、がんばっているんだなとグッときました」と明かした。その中でも「一番くらったのは『大好き』という言葉です」と明かし、これには安田も「やっぱり親はどうしても子供の思いはきますからね」と共感していた。

その安田は「学び舎の校歌に泣いた」と書き、廃校になった小学校の校舎に「ロケで行ったらそのままの状態で残っていた。体育館に行ったら、自分が通っていたころの体育館と一緒なんです。記憶の底に沈んでいたことが、その場所に行くとよみがえるんです」といい、その際に小学校の歌詞を見て「歌詞を見ながら歌ってみたら泣けてきて」と明かした。

「SNSに出てくる動物の動画で泣いた」という當真は「動物に弱くて出てくるだけでうるっとくる」と明かし、「私は動物を飼っていないのに泣いっちゃって」というと、安田は「動物は嘘かないから。信頼していいのは動物。人間は全員嘘つきますから」と笑いを誘った。

一方で「當真あみに泣いた」と書いた長尾は「この作品はスタッフさん、キャストのみなさん、監督、(原作者の)森沢(明夫)先生もいい人ばかりで温かい現場だったんですけど、その中でも當真あみさんの人柄の良さに泣いた」といい、「クランクアップの日にキャスト、スタッフさんを含めて全員分の四つ葉のクローバーのパウチをくださって。現場の撮影中にずっと下を見て、四つ葉のクローバーを探していたんです。どんだけ探すんだろう、どんだけ夢を叶えたいんだと心の中で思っていたんですけど、最終日にサプライズをしてくださって。裏側に一人一人にメッセージを書いてお渡ししていて、なんていい子なんだと思いました」と明かした。

また、その四つ葉のクローバーを披露した長尾は「こういったことができる方はすてきだなと泣きました」とコメント。當真は「最初は一人で探していたんですけど、だんだ仲間が増えていって。長尾さんも探されていましたよね」と一緒に探していたことを明かした。

【写真・文/編集部】

『おいしくて泣くとき』は2025年4月4日(金)より全国で公開
監督:横尾初喜
出演:長尾謙杜、當真あみ
配給:松竹
©2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会