『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館』(『どこみる展』)が3月11日(火)から国立西洋美術館で開催されるのに先駆けて、10日(月)に行われたプレス内覧会にディーン・フジオカが登壇した。

「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館」は、サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の作品(計88点)を通して、ルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史を紹介。「作品をどのように見ると楽しめるか」という観点から、関連する作品をペアや小グループごとに展示、比較して鑑賞することで、様々な角度から絵画が持つストーリーを深掘りする展覧会。音声ガイドナビゲーターをディーン・フジオカが務める。

既に本展を鑑賞したディーンは「生で見ることの迫力、奥行きを感じました」と話し、本展の音声ガイドナビゲーターを務めるにあたって「それぞれの方の楽しみ方、視点の持ち方をナビゲートできるようなポイントを分かりやすく、簡潔に伝わるように意識して収録させていただきました」と振り返った。

その中で「いろんな時代の背景であったり、社会の空気、宗教観であったり。何を描くかというモチーフの選び方、タッチ、画法であったり、判断の基準になる要点を打ち合わせの中で教えていただいて、自分なりに解釈してナビゲーションの一つとして伝えられたらいいなと思ってやらせていただきました」と語った。

本展を自身がどう見るかについて「言語化してみるのは思いもよらなかったゴールにたどり着く」と話すディーンは「心の中で“なんで、このテーマが、この人がこういうことをしているんだろう”と、ずっと自問自答している。その中で、だからこういうコンポジションになっているんだ、色遣いがこうなっているんだと自分なりに物語を作り出していく楽しみ方をしていると、自分なりの見方、その時の楽しみ方が生まれる」と語り、「平たく言うと、自分の中でボケとツッコミを無限に繰り返す」と明かした。

また、「いろんな方に楽しんでいただけたらいいなと思っています。よく美術館に足を運ぶ、絵画に親しみがある方も新たな楽しみ方ができればいいなと思います」と話すディーンは「600年の幅で作品が選ばれているので、その変化や生活様式であったり、宗教観、日々の生活の中でどういった場面があって、なぜこれが一つ一つの絵画のテーマとしてモチーフとして選ばれて、どういう風に光が当たって描かれているか」と注目ポイントを挙げ、「今までに美術館に行ったことがない、絵画って難しそう、どう楽しめばいいか分からないという方こそ、『どこみる展』から美術館の新しい人生の楽しみ方を見つけられたらいいなと思っています」と本展をアピールした。

【写真・文/編集部】

『西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館』
会期:2025年3月11日(火)~6月8日(日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)(東京都台東区上野公園7-7)
開館時間:9:30~17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、5月7日(水)(ただし、3月24日(月)、5月5日(月・祝)、5月6日(火・休)は開館)
公式サイト: こちら