『366日』の嘉陽田琉晴&陽葵親子舞台挨拶が3月10日(月)に丸の内ピカデリーで行われ、嘉陽田琉晴を演じた中島裕翔と、娘・陽葵を演じた稲垣未泉が登壇した。

2003年、沖縄に住む高校生・湊(赤楚衛二)は、同じ高校の後輩・美海(上白石萌歌)と出会う。同じ音楽が好きな2人は自然と惹かれ合っていき、湊の卒業式の日に告白し付き合うことに。母を病気で亡くし、音楽を作るという自分の夢を諦めかけていた湊だったが、「いつか湊先輩が作った曲、聴きたいです」という美海の言葉に背中を押され、東京の大学へ進学。2年後、美海も上京し湊と再会、東京での2人の幸せな日々が始まる。音楽会社に就職が決まった湊と、通訳という自分の夢に向かって頑張る美海。「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人。しかしある日、湊は突然別れを告げ、美海のもとを去ってしまう――。沖縄と東京という2つの都市を舞台に、20年の時を超えた、切なすぎる純愛ラブストーリーが誕生する。

本作で初めて父親役を演じた中島は「劇中の陽葵がちび陽葵の時も接してる。稲垣さんになった姿でハグするシーンは、事前にちび陽葵との撮影をしていたので『本当に大きくなってる』みたいな感覚になっちゃって」と明かし、「そのプロセスを経て琉晴としていられたのは、父親役をやるにあたっては大事な時間だった」と振り返り、さらに「普段から自分の父親に感謝したいと思います」と語った。

また、「家族が何回も見に行ってる。そのたびに泣いて泣いて。母親は連絡をくれるんです」という中島。一方で「中学生になるまで、撮影現場に母が同行くれていたときは台本を母も読んでいるので、物語の流れを分かっていたんです」と明かす稲垣は「この作品は私が一人で沖縄に行って、初めて…初めてじゃないかも、2回目かもしれない(笑)話の流れが分からない状態で母が見た時に、『陽葵が自分の子どもだと思わなかった』と言ってくれて、すごく嬉しいし、稲垣来泉じゃなくて嘉陽田陽葵としていられたのが嬉しい」と明かした。

さらに、中島は「父親役をやったことがないので、父親役をやっている自分を見るのも初めて。こういう顔していたんだと、自分でも見たことがない顔になっているなと、撮影期間の中でそういう時間が作れた。新鮮でしたけど、悲しくもあり、強い意思の表れでもあった」という。

【写真・文/編集部】

『366日』は公開中
監督:新城毅彦
出演:赤楚衛二
 上白石萌歌、中島裕翔、玉城ティナ
 稲垣来泉、齋藤潤、溝端淳平(友情出演)、石田ひかり(友情出演)
 国仲涼子、杉本哲太
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、松竹
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