撮影/蔭山勝也
JR東日本「大人の休日倶楽部」プレス発表会が3月12日(水)に都内で行われ、新TVCMのメインキャストに就任した竹野内豊が登壇した。

東日本旅客鉄道株式会社は、これからを楽しむ大人たちへ、旅とライフスタイルの特別な提案をする会員向けサービス『大人の休日倶楽部』の新メインキャストに俳優・竹野内豊を起用。3月12日(水)から竹野内を起用した初のグラフィック広告をJR東日本の主要駅及びブランドサイトにて展開、3月24日(月)からはシリーズ広告第1弾のTVCM「福島・会津」篇を放送する。『大人の休日倶楽部』は、東日本旅客鉄道株式会社が提供する、50歳からの旅と暮らしを応援する会員向けサービス。2005年にサービスを開始し、以降、20年にわたって俳優・吉永小百合が計71本のCMに出演してきた。今回、竹野内を起用した新たな広告は、『大人はみんな、旅の途中。』をキャッチコピーに展開する。

今回、新TVCMのメインキャストに就任したことについて「20歳のときに『JR SKISKI』のCMをやらせていただきまして。さらに今回、吉永さんが長年作り続けてきた名誉あるCMを引き継がせていただく形で、とても嬉しく思っています」と挨拶した。完成したCMについては「これからの人生、こういった瞬間、時間が大事なのかなと感じました」と話す竹野内は「『これからどうする?』というセリフに対して『まだ決めてない』と。何も決めず、自然の中でゆったりと大切な人と過ごす時間は、それこそが身も心も豊かになれる時間なのではないかと感じました」と語った。

今回のCMは福島県が舞台となっているが、「福島出身の友人が、『自然豊かで綺麗だから、都会の生活に疲れたなと思ったら行ってみるといい』と言ってくれていた」という竹野内は、CMの撮影で訪れて「撮影を忘れてプライベートで来たような感覚になってしまうくらい景色が美しくて、とても満喫することができました」と笑顔を見せた。撮影では「自然を見た時に感動しましたし、改めて日本を誇らしく思いました」と語った。

また、吉永小百合からは「何か出来ることがあればサポートしていきたい」というビデオメッセージが寄せられ、「吉永さんのCMがすごく好きだったんです」という竹野内は「吉永さんから直々に『竹野内さん』とおっしゃっていただいた時に背筋がグッと伸びるような気持ちになりました」とコメントし、「身に余る光栄です。20年間、丁寧にスタッフの方々とさまざまな思い出を作り上げながら大切に作り上げたCMを、しっかりとバトンを受け継いで旅を楽しみながらすてきなCMを作っていけたら」と意気込んだ。

さらに、自身の“人生の旅”を振り返り、「長く俳優生活をさせていただく中で、数え切れないスタッフの方々、人とのご縁や出会いがありまして。楽しいこと、嬉しいこともたくさんあったんですけど、苦しみを乗り越える瞬間の時間のほうが自分の中ではインパクトが強く残っていて」と話す竹野内は「思い通りにはなかなか進めないと、厳しいたびが自分には必要だった。今となってはそういう時間を経験できたことがよかったなと思っています」と振り返った。

今現在は「旅の途中。序盤なのではと思うくらい未熟」という竹野内は「日々新しい壁が生まれている感覚もあります。乗り越え方の種類が少しずつ増えてきている」といい、「流れ行く日々の中でも本来の自分を忘れずに、自分らしい有意義な時間の使い方をしていきたい」と語った。そして、今後について「今まで仕事を優先した生き方を長く続けてきたので、仕事以外の面でまだ経験できていないこととか、行ったことがない場所が数え切れないくらいあるので、少しずつプライベートの面においても人生を豊かにしていきたい」と語った。

【取材・写真/蔭山勝也】