南沙良主演『愛されなくても別に』に馬場ふみかの出演が発表され、併せてティザービジュアルが解禁された。
2013年、日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた「今日、きみと息をする。」で作家デビューし、続く「響け! ユーフォニアム」はテレビアニメ化され大ヒットしている武田綾乃。吉川英治文学新人賞を受賞した本作『愛されなくても別に』は、著作の中で実写化初となる作品。監督・脚本を務めるのは井樫彩。オリジナル作品をフィルムライクな映像表現で描きながら若者たちの言葉で表現しづらい心情を見事に映像化する手腕は本作でも顕著に見ることができる。浪費家の母親に依存され、人生に一度も期待を抱いたことのない主人公・宮田陽彩を演じるのは南沙良。
今回発表されたのは、陽彩と同様に“毒親”との関係に悩むキャラクター。大学の同級生でコンビニバイトがきっかけとなり陽彩と心を通わせていく江永雅(えなが・みやび)は「父親が殺人犯」と噂され学内では浮いた存在、母親に売春を強要されていた過去を持つ。演じるのは、2014年公開の『パズル』で俳優としてのキャリアをスタート、以降映画やドラマ、舞台など数多くの作品に出演。一方で、「non-no」の専属モデルを務め女性を中心に幅広いファンから支持され、映画『恋は光』(22)でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞するなど俳優としての活躍も目覚ましい馬場ふみか。今作品では髪を青色に染め、派手なメイクで雅役に挑んだ。
馬場ふみか コメント
時にはすべてを諦めたくなるような日々を送って来た“不幸なふたり”は、傷をなめ合うでもなく、ただ寄り添いながら自分の人生を確かに生きていく。雅という役を通じて「それでもいいんだよ」「それがいいんだよ」と私自身が励まされ、また肯定してもらった気がしています。
武田綾乃(原作)コメント
『愛されなくても別に』が映画化されます!
私にとって非常に思い入れのある小説ですので、今回井樫監督に美しく映像化していただき大変嬉しく思っています。
親から愛されているからといって、子は親を愛さなければならないのか。
自分の人生は一体誰のものなのか。
お金もない。友達もいない。そんな主人公の陽彩が雅と出会い、少しずつ変わっていくお話です。現実社会で懸命に生き抜こうとする二人のことを応援していただけると嬉しいです。
『愛されなくても別に』は2025年7月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開
監督:井樫彩
出演:南沙良、馬場ふみか
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©武田綾乃/講談社 ©2025 映画「愛されなくても別に」製作委員会