『近畿地方のある場所について』で菅野美穂、赤楚衛二がW主演を務めることが発表され、併せて特報映像、ティザービジュアルが解禁された。
原作小説「近畿地方のある場所について」(著者・背筋/KADOKAWA)は、2023年1月、Web小説サイト・カクヨムに第一話が投稿されると、「これは本当に虚構のストーリー?」「それとも現実にあった出来事のドキュメンタリーなのか?」「その場所は実在するのではないか」…など小説の世界観に引き込まれた読者の間で熱を帯びた議論がSNS巻き起こり、瞬く間に大注目作として話題に。連載が続くにつれて若年層を中心にファン層を拡大し続け、累計2,200万PVを超えるヒットを記録。同年4月に最終話となる第34話を投稿後、同年8月に単行本化されるや人気が爆発し、発行部数35万部を突破!日本全国の書店でベストセラーの棚をいま独占する、いま最も読まれている小説のひとつとして日本中の読者を魅了している異色作だ。監督は、フェイクドキュメンタリーの先駆者にしてホラー映画の名匠、『ノロイ』『貞子VS伽椰子』『サユリ』の鬼才・白石晃士が務める。
突然行方不明となったオカルト雑誌の編集者。失踪直前まで彼は、未解決事件の捜査資料や、怪現象にまつわる特集記事、お蔵入りとなった過去の取材メモなど…様々な情報をかき集めて何かを調べていたらしい。彼の行方を捜す同僚の編集部員・小沢はライターの千紘とともに、それらすべての出来事が“近畿地方のある場所”で起きていた事実を知る。なぜその場所で事件が発生するのか?そして―“ある場所”とは一体どこなのか?衝撃の展開が連続する、新感覚の場所ミステリー=“場所ミス”が幕を開ける。
失踪事件の調査をすすめるにつれて“ある場所”へと導かれていくオカルトライター・瀬野千紘役に菅野美穂。千紘と行動をともにしていくうちに“ある場所”の謎に魅せられていく雑誌編集者・小沢悠生役を赤楚衛二がW主演。2人のこれまでのキャリアの中でも異色の役どころに挑戦している。
今回解禁された特報映像は、ライター・千紘が「行方不明の友人を探している」と独白するシーンから始まる。オカルト雑誌の編集者が行方不明となった。彼が失踪直前に調べていた過去の記事や取材メモを手掛かりに調査を開始する同僚の編集部員・小沢と千紘。調査の過程で入手した数々のビデオ映像を再生すると、そこには―【未解決の幼女失踪事件】【林間学校での集団ヒステリー】【ベランダに立つ赤い服の女】【動画配信者が心霊スポットに凸撃して狂乱】…など、様々な怪奇現象が記録されていた。そして、すべての情報に、ひとつの共通点が浮かび上がる。それら未解決事件や怪現象はすべて〈近畿地方のある場所〉で起きていたのだ。そこには一体何があるのか?恐るべき謎の全貌は?2人を待ち受ける衝撃の真相とは?観客は登場人物と同じ視点で、「禁断の謎」の扉を開き、その場所へと導かれていくこととなる。それは究極の恐怖体験―いま、誰も観たことのない新感覚・場所ミステリー映画が誕生する。
特報映像
菅野美穂(瀬野千紘役)コメント
お話を頂いた際に、受け取った原作の表紙の違和感や不穏な雰囲気そのままに、普通の小説とはまるで違う事実が淡々と描写されていってそれが繋がっていくところに凄く引き込まれました。PCサイトの掲示板の書き込みや、伏字など自分でその違和感を考えながら読み進める感覚は怖いんだけど、自分からその怖さを受け取りに行くような感覚で、作品の世界観に引っ張られる力のある素晴らしい原作だと感じました。最近の日本の夏は暑くて暑くて暑すぎるぐらいですけれど、この『近畿地方のある場所について』の映画で、ゾクリと凍える思いをしていただけるんじゃないかなと思います。見たことのないような映画になると確信しています。お楽しみに。
赤楚衛二(小沢悠生役)コメント
白石監督の『テケテケ』、『ノロイ』、『口裂け女』をはじめ、ホラー作品は僕にとって青春だったので、お話を頂いた際にはやっと白石監督にお会いできる!と率直に思いました。原作は、近畿地方にまつわる1つ1つの新事実を突きつけられることによって、自分自身が物語の主人公のような感覚で追体験ができ、怖くもありながら真実に進んでいく楽しさを感じられる、いわゆる普通の小説以上に没入感を感じながら読ませていただきました。この映画は誰しものすごく身近にあるかもしれないという怖さと、映画としてのトリックが幾重にも仕掛けられていて、観た後にもう一回観たくなるような楽しさもあると思うので、ぜひ暑い夏にクーラーがんがんの映画館で寒くなってください。
『近畿地方のある場所について』は2025年8月8日(金)より全国で公開
監督:白石晃士
出演:菅野美穂、赤楚衛二
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会