脇役だって恋をする―誰かにとってモブであっても、人生の主人公は自分、共感性120%の純愛と成長物語―『モブ子の恋』が主演に桜田ひより、木戸大聖を迎えて映画化、2026年初夏に公開されることが決定した。

20年間、ずっと片隅で“脇役”として過ごしてきた田中信子に芽生えた、初めての恋心。積極的な行動が苦手な彼女だが、勇気を振り絞って一歩ずつ距離を縮めようと努力する。ドキドキの大きさに、主役も脇役も関係ない。“主役”の恋に飽きたあなたに贈る、ささやかで爽やかな恋物語。

監督は、株式会社AOI Pro.に入社後に映画『チア男子!!』(19)で長編映画デビューし、テレビドラマ「silent」(22)、「海のはじまり」(24)、映画『バジーノイズ』(24)といった数々の話題作を世に送り出した風間太樹がメガホンをとる。

人見知りで控えめな性格の女子大生、モブ子こと田中信子を演じるのは桜田ひより。2023年公開の『交換ウソ日記』(竹村健太郎監督)での演技が評価され、第47回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。近年は映画『ブルーピリオド』(24/萩原健太郎監督)、2月公開の『大きな玉ねぎの下で』(25/草野翔吾監督)、「相続探偵」(25/NTV)と多くの話題作へ出演する。

そして、モブ子が初めて恋心を寄せる同じスーパーでアルバイトをしている大学生・入江博基を演じるのは、22年に配信されたNetflix オリジナルシリーズ「First Love 初恋」で一躍注目を集め、「忍びの家 House of Ninjas」(24)、「海のはじまり」(24)、映画『ゆきてかへらぬ』(25)など話題作へ立て続けに出演する木戸大聖。

桜田ひより(田中信子役)コメント

原作ファンとしてずっと見守ってきた信子を、こうして自分が演じる日が来るなんて…と今も胸が高鳴っています。木戸さんとは初めて一緒にお芝居をさせていただきますが、お会いした時に自然体で、温かい空気を纏っている方だなと思いました。まだクランクイン前ですが、いつも自分の知らなかった一面を引き出してくれる風間監督と、素敵なキャストの方々、素晴らしいスタッフの皆さんと、丁寧に、繊細に、信子達の世界を作れる事を楽しみにしています。

木戸大聖(入江博基役)コメント

自分で自分の性格だったり、これまでの生き方を変えようとすることってそんなに簡単じゃないと思うんです。
相手のことを考えすぎるがゆえに人とコミュニケーションをとることに難しさを感じている入江くんが、同じ境遇の信子と関わり、時間を共にすることで、どのような影響を受け、また与えることができるのか。
恋愛という形だけではない信子と入江くんの関係を、風間太樹監督、桜田ひよりさんと1シーン1シーンを大切に紡いでいきながら楽しめたらいいなと思っています。
『モブ子の恋』だからこその、これまでにない"新しいラブストーリー"を皆さんにお届けできたら嬉しいです。

風間太樹(監督)コメント

自分の言葉や振る舞いで、誰かをがっかりさせてしまうのが怖い。些細なことに心を配り過ぎてしまう信子には、自信がありません。何事にもひたむきで、憧れや、願い、恋心すら抱えているけれど、どうしても自己世界で足踏みしてしまう。スーパーのアルバイトで出会った仲間たちとの関わり、あるいは恋愛を通して、信子の見つめる世界の広がりを優しく繊細に描いた原作の手触りを大切に、映画もその一歩一歩を丁寧に描いていきたいと思います。主演の桜田ひよりさん、木戸大聖くんには再会の心強さを感じています。よく考えるふたりです。それぞれが、それぞれの歩みのなかで気付き、手放し、育んだもの。変わらないところも含めて、新鮮な気持ちで見つめたいと思います。

田村茜(原作)コメント

『モブ子の恋』の実写映画化が決まりました!
漫画を読んでくださっている方も、そうでない方も、楽しみにしていただけると嬉しいです。
恋を起点に二人の間に様々な感情が芽生えていく様子を、映画ならではの表現で観られることを私自身とても楽しみにしています。

©田村茜/コアミックス

©田村茜/コアミックス

『モブ子の恋』は2026年初夏に全国で公開
監督:風間太樹
主演:桜田ひより、木戸大聖
©2026映画「モブ子の恋」製作委員会