石川慶監督×広瀬すず主演『遠い山なみの光』が第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されることが決定した。
2017年にノーベル文学賞を受賞し、「日の名残り」「わたしを離さないで」など、映画化作品でも非常に高い評価を受ける作家カズオ・イシグロが、1982年に綴り、王立文学協会賞を受賞した⻑編小説デビュー作品「遠い山なみの光」。自身の出生地⻑崎を舞台として繰り広げられる本作は、戦後間もない1950年代の⻑崎、そして1980年代のイギリスという、時代と場所を超えて交錯する“記憶”の秘密を紐解いていくヒューマンミステリー作品。監督を務めるのは石川慶。主人公の悦子を務めるのは、抜群の演技力と表現力で映画・ドラマと幅広く活躍する広瀬すず。
今回、5月13日~24日[現地時間]にフランス・カンヌで開催される第78回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品されることが決定した。近年では、日本映画のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門への出品作としては『あん』(2015/河瀨直美)、『海よりもまだ深く』(2016/是枝裕和)、『PLAN 75』(2022/早川千絵)、『ぼくのお日さま』(2024/奥山大史)などがある。映画祭の正式上映(上映日未定)に合わせての、石川慶監督に加え、広瀬すず、二階堂ふみの渡航は調整中。
石川慶(監督)コメント
一報を聞いて、まずは心からホッとしました。正直な気持ちです。
この歓びは、これから映画祭に向けて少しずつ実感が湧いてくるのだと思います。
キャスト、スタッフ、関係者の皆さま、長崎の方々、そしてカズオ・イシグロさんに、心から感謝いたします。
本当にたくさんの人の思いが込められた作品です。
その思いが、カンヌを通して世界中に届きますように。
広瀬すず コメント
素直にとっても、嬉しく光栄に思います。ゾクゾク不穏な空気が漂っていて、その作品の空気にちゃんとのまれながら日々お芝居を楽しませてもらった現場でした。まだ私も完成を観れていませんが、監督たちと、この喜び、幸福感を共有できること、何より嬉しいです。
二階堂ふみ コメント
この作品が日本に留まらず世界の方々に観て頂けること、とても嬉しく思います。
あの時代と今を繋ぐ、素晴らしい作品です。情熱を注いだ石川監督、全てのスタッフの方々へ、おめでとうございます!
『遠い山なみの光』は2025年夏に全国で公開
監督・脚本・編集:石川慶
出演:広瀬すず、二階堂ふみ
配給:ギャガ
©『遠い山なみの光』製作委員会