『おいしくて泣くとき』の大ヒット御礼舞台挨拶が4月14日(月)に新宿ピカデリーで行われ、長尾謙杜(なにわ男子)、當真あみ、横尾初喜監督が登壇した。

映画『ふしぎな岬の物語』(2014)の原作「虹の岬の喫茶店」などメディアミックスが相次ぐ人気作家・森沢明夫による、“人を純粋に想う優しさ”をまっすぐに描き、多くの読者を温かい涙に包んだ「おいしくて泣くとき」を実写映画化。監督を務めるのは、森沢の著書を映画化した『大事なことほど小声でささやく』(2022)でもメガホンをとり、本作が2度目のタッグとなる横尾初喜。主人公・心也を演じるのは、なにわ男子のメンバーである長尾謙杜。俳優としても躍進する長尾が本作で初の劇場映画主演を務める。ヒロイン・夕花を演じるのは、アニメ映画『かがみの孤城』(2022)で主人公の声を務め、「カルピスウォーター」14代目CMイメージキャラクターに抜擢されるなど活躍目覚ましい當真あみ。フレッシュかつ強烈に“今”を感じさせる注目の若手俳優たちが、一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。

公開から10日が経ち、「友達から『芝居うまいなあ』と普通の感想をもらって(笑)」と笑う長尾は、SNSなどでの多くの反響を受けて「嬉しい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。當真は「沖縄に住んでいる友達から連絡が来て。公開初日のライブビューイングを見に行ってくれたみたいで、長文の感想と昔の写真を送ってくれて嬉しかった」と明かした。

寄せられた感想の中には、長尾と父親役の安田顕とのシーンについて“泣いた”というコメントも寄せられており、「一番泣いたところで分かるなと共感できる」と話す當真。安田との共演について、長尾は「現場に入ってきたときからお父さんとして現場にいてくださって。本当に頼れる先輩でもあり、お父さんでもある感じた。撮影中も撮影ではないときも頼らせていただいて、お芝居でも引っ張っていただいた」と明かした。

そんな長尾は、Uruによる主題歌「フィラメント」について「すごくいい曲で、歌詞も映画にピッタリで。数年後にこの曲を聞いても、この映画を思い出させてくれるような歌詞。主題歌も素敵でUruさんに感謝です」と語った。一方で「尾野真千子さんが出てくるシーン」が“うるっときた”という當真は「スーッと涙が出ていました。素敵なお芝居で引き込まれました」と語った。

さらに2回目に見る時に注目してほしいポイントを聞かれると「たくさんありますけど」と悩む長尾は「最初は心也くんを軸において映画を見てくださる方が多いと思うんですけど、お父さんでったり、夕花であったり、違う人を主軸において見てみると楽しいかもしれないですね」と答えた。

「感動するシーンもたくさんあるんですけど、何気ないシーンも見ていて素敵だなと思っていて」という當真は「帰り道のシーンも、大きなことが起こるわけではない日常にあふれたシーンがこの映画の素敵な一部だと思う」とポイントを挙げた。

【写真・文/編集部】

『おいしくて泣くとき』は全国で公開中
監督:横尾初喜
出演:長尾謙杜、當真あみ
 水沢林太郎、芋生悠、池田良、田村健太郎、篠原ゆき子、安藤玉恵
 尾野真千子、美村里江
 安田顕、ディーン・フジオカ
配給:松竹
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