20世紀最大の詩人・パフォーマーであり、今なお現役ミュージシャンとして舞台に立つボブ・ディランの最も輝きに満ち、永遠に語り継がれる60年代激動の日々を完全に映画化した『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』が、4月29日(火)にデジタル配信開始(購入/レンタル)される。

舞台は1960年代初頭のニューヨーク。ミネソタからやってきた19歳の無名のフォーク・シンガーであったボブ・ディランが、急速に変化する音楽シーンの中で注目を集め、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで画期的なエレクトリック・パフォーマンスを披露するまでが描かれている。「風に吹かれて」「時代は変わる」「ライク・ア・ローリング・ストーン」などの名曲とともに構成された本作は、事実に基づきながらもフィクションを交えて展開しながら、これまで語られることの少なかったディランの“青春時代”に迫る。音楽と時代が交差する中で、一人の若者が“名もなき者”から“伝説”へと歩み出す姿を描いた、音楽映画を代表する新たな一作が誕生した。

人気・実力ともにハリウッドの頂点に立つティモシー・シャラメが、音楽界のレジェンド、ボブ・ディランを演じる本作の見どころの一つは、彼の“魂の名演”にある。5年にわたって歌唱トレーニングを重ね、劇中のすべての歌唱・演奏シーンを自らこなし、まさに“生きるディラン”としてのシャラメの演技は、野心あふれる若き才能の勢いだけでなく、葛藤や孤独、不安までをも繊細に表現し、ディラン本人からも称賛を受けた。監督は、本作にも登場するジョニー・キャッシュを描いてアカデミー賞®を受賞した『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(05)や「インディ・ジョーンズ」シリーズの完結作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23)など多数の名作に携わるジェームズ・マンゴールド。この2人の見事なタッグと脇を固める名優たちが作品に華を添え、第97回アカデミー賞®8部門ノミネート、第82回ゴールデングローブ賞3部門でノミネートという輝かしい記録を打ち立て、世界中で絶賛された。

今回、デジタル配信開始(購入/レンタル)を記念して、本編から約10分の無料プレビューが公開された。映像は、若きボブ・ディランが人気シンガーのピート・シーガーの推薦を受け、ジョーン・バエズも出演するナイトクラブのステージに立つシーンから始まる。圧巻のパフォーマンスはその場にいた音楽マネージャー、アルバート・グロスマンと、さらに名プロデューサー、ジョン・ハモンドの目に留まる。やがてディランはレコーディングのチャンスを掴み、プロとしての一歩を踏み出すことになる瞬間を切り取った、物語の始まりとなる貴重な映像だ。

無料プレビュー

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
デジタル配信中(購入/レンタル)
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2025 Searchlight Pictures.