恋人まで1%

レビュー

『恋人まで1%』

リアルな恋愛とは・・・

ニューヨークを舞台にしたラブコメディ。ザック・エフロン、マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダンら男性陣にイモージェン・プーツと、ハリウッドの旬な若手俳優が勢ぞろい。アラサー仲間の日常を描いた物語だが、ニューヨークならどこにでもありそうな街並みが日常感をより一層際立たせる。将来から目を逸らし、都合のいい関係を求める男子と、結婚を視野に入れて真面目な付き合いを求める女子、思わず自分に重ねてしまう部分もあるのではないだろうか。

本作のポイントは日常のリアルさを追求するところ。本作がデビューとなるトム・ゴーミカン監督は「出会ったその日に関係を持つのはご法度だった」が、それを変えたかったと言う。結婚に対しての憧れが薄く「形式的な段階を踏むことが億劫な昨今の若い男女」となると、<バーで知り合う>→<意気投合>→<そのままセックス>は当たり前、ということだ。

本作ではザック・エフロンは主演を務めるだけではなく、自身初めてのプロデューサーとしても名を連ねている。ザックはディズニー・チャンネルの『ハイスクール・ミュージカル』で見せていた優等生キャラから脱皮し、新しい魅力的な演技を見せている。本年度のアカデミー賞®でも話題となった『セッション』で主演のマイルズ・テラー、そしてマイルズとともにリブート版『ファンタスティック・フォー』に出演するマイケル・B・ジョーダンと、とても魅力的な演技を見せる俳優が揃っている。また、ヒロインであるイモージェン・プーツも日本でもまもなく公開される『マイ・ファニー・レディ』など話題作に出演している。これだけの旬なキャストが揃って描かれたリアルなラブコメディ。

(text:編集部)

『恋人まで1%』
(原題:That Awkward Moment)
2015年9月19日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開!
アメリカ/2014年/94分
監督:トム・ゴーミカン
出演:ザック・エフロン、イモージェン・プーツ、マイルズ・テラー、マイケル・B・ジョーダン

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