もう、タイトルそのまんま、狼男になってしまった警察官の話である。小さな田舎町ウッドヘイブンに住むルー・ガルーは、女にだらしなくてやる気の無い中年警察官。年下の若い同僚ティナの検挙率にも遠く及ばず、日がな一日酒を飲んで悪友のウィリーとつるむ毎日。ある日、深夜の森で若者が騒いでいると通報を受けたルーが現場に向かうが、何故か気付くと自宅のベッドに血塗れで眠っており、腹には謎のマークが刻み付けられていた。やがて、狼男に変身してしまうルー。翌日、件の森で町長選挙の立候補者であるテリー・ウォレスの惨殺死体が発見される。狼男となったことで五感が研ぎ澄まされるようになったルーは犯人を追うが、記憶が無い自身を疑ってもいて...。 ルーがねぇ、毛深い。狼男になる前からヒゲが異様に濃い。登場時から「これもう変身の兆候なんじゃ...?」ってぐらい濃い。ずっと濃いなぁ...と思いながら見ていた。特にもみあげから口周り。警察官なのにどう見ても泥棒。 世の中のこの手の作品の常で、内容はもう、血しぶき!おっぱい!血しぶき!おしり!ドーナツ!なんですけど、見始めて最初に思ったのが、「あれ?これ何年制作の作品?」ということでした。20年前の作品です!と言われても、あーそう、と納得してしまうようなレトロな映像。昭和。昭和や...。ここには昭和がありますよお嬢さん!もう全体的に80年代っぽい。今いつだ。いつの話なんだ。 そして、特筆すべきはルーの変身シーンです。ええっ?!そうきたかー!とにかく毛深くて小汚いおっさんがやる気なく暴れまくって血しぶきでちょくちょくおしりとおっぱいですが、このノスタルジックさがなぜかハマって妙に心地いいし、続編も決定してるみたいなんで、この期にご覧になるのも良いのじゃないでしょうか。懐かしくてエキサイティングな気持ちなれます。 (text:Hiro Sano) |
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